2007-02-06

こんな体験も!  NO 1770


 この10年で、葬儀の「ありかた」が急変したのを誰もが感じられているだろうが、大都市の場合、葬儀当日の受付を担当くださる人達が少なくなり、そこに女性の姿を多く見かけるようになったのも時代の特徴であろう。

 近隣の男性の方達がご高齢、平日は現役の人達が勤務ということから奥様達がお手伝いとなる訳だが、昭和15年に登場してヒットした「隣組」の歌が無性に懐かしく感じるこの頃である。

  香典辞退というケースでは名刺拝受や芳名録記帳などだけであり、弊社の女性スタッフ達だけでの受付担当も可能だが、それが本来のしきたりである香典をお受 けになる場合は「スタッフを」とのご要望にも出来るだけお断りを申し上げ、ご親戚やご近所などから何方かが責任者としてお出まし願い、そのお手伝いという 条件でお願いを申し上げている。

 ただ、ご供花がいっぱいあって、供花関係の整理をお手伝いすることは少なくない。

 お通夜で手伝ってくださった若い人達が葬儀当日に来られない。そんなところから「申し送り事項」という観点に問題が生じることも考えられ、スタッフ達が出来るだけフォローするようにしている。

  日曜から月曜日にかけての通夜、葬儀。受付の窓口を幾つも分けてセッティングされたところから、香典の金額と香典帳の記録に問題がないかが心配となる。ご 出棺の後、地域を代表される会長さんと女性部長さんが残られ、「責任があるから」と、決算まで済まされて喪主さんに手渡したいということになった。

 そこで手が足りず、私もお手伝い。記帳係りを担当し、各ページの小計と数冊の合計までを計算した。

 心の中で、ずっと<合いますように!>と願っていたが、何度計算し直しても15000円が合わず、それだけの現金が不足しているのである。

 1万円と1千円、また3万円と3千円などの記帳間違いなら食い違う数字でチェックの範囲が狭まるが、15000円とは不思議な数字。しばらく作業を停止して考えてみたが、香典袋の中に入ったままとしか考えられず、そこでお二人に「もう一度」と確認をお願いした。

しばらくすると「5000円札が入ったままだったわ」と女性部長さん。「あっ、1万円札が入っていた」と会長さん。それらは昨日に受け取られていたものの中にあった。

「よかったね。ホッとしたわ!」が3人の本音。それぞれの表情に安堵感が生まれたが、同時に経験したことのない猛烈な疲れを感じた瞬間でもあった。

 さて、テレビで観たい番組あった。映画「サウンド・オブ・ミュージック」のモデルとなったファミリーを特集したものだが、私が18歳という青春時代に封切られたミュージカル。それは、今でも心の中に強烈に刻まれている。

 主演のジュリー・アンドリュースさんは4オクターブの声の持ち主と言われたが、子供達を伴ってメリー・ポピンズを観に行ったこともあり、障害忘れられない映画と言えるだろう。

 過去にも書いたが、彼女はその後に来日、大阪のホテルで「ディナー・ショー」が企画されたので行きたかったが、一人10万円というディナーに当時の私では行けず、あれからずっと後悔することになってしまった。

「もったいない」という言葉も大切にしなければならないが、人生には後悔をしないがために、借金をしても行動を起こすべきだったということあるだろう。

 いつか私が送られる日、そこで流して欲しい曲がいっぱいあるが、今日は、その内の3曲だけをオープン化。

「サウンド・オブ・ミュージック」のメインテーマ。マントヴァーニーのグリーン・スリーブスとアマポーラである。
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