2003-01-27

リンクのお誘い    NO 326

お通夜の前、ご導師の控え室で、有り難く名刺を交換させていただいた。

 ご読経を終えられて15分ぐらいのご法話。失礼な表記で恐縮だが、なかなかに聞き易く、参列者のみなさんが頷かれるお説教だった。

 控え室に下がられた時、再度、御礼の挨拶に伺ったら、嬉しいことをおっしゃってくださった。

 「久し振りに重厚な司会トークを聞かせていただいた。明日は、何か、私が緊張しそうだよ」

 そこで10分ほどお話をすることになったが、最近の葬儀の司会が「軽い」ということを強く訴えられておられたのが印象に残った。

 さて、次の日、葬儀が始まる前、打ち合わせに参上すると、おそれ多いことをおっしゃられ、驚愕した。

 「昨日、寺に帰ってから、御社のホームページを見ました。『独り言』を、つい1か月分ぐらい読んでしまいました。そこで頼みたいことがあるのだが?」

 このご住職は、ご自分でホームページを開設されており、実は、私も帰宅してから拝見していたことを正直に打ち明ける。

 そのことをお返しすると、葬儀の式場で不謹慎なことだが、互いに苦笑し合った。
続いて本題のことを切り出されてこられる。

 頼みというのは、ご自分とのリンクの提案であった。

 これは、私や弊社にとっては名誉なことである。しかし、これには、条件があった。弊社が葬儀社であるところから、トップページへのつながりではなく、「独り言」への直接リンクで、表記を私の個人名「久世栄三郎の独り言」とするということであった。

 独り言に訪問した方は、他のページを覗いていくのは極めて当然。そのことをお訊ねすると、「大義名分ということ。寺の世界は複雑で、とやかく言う人物が多いのが難点。決して職業差別ということではないので誤解されないように」

 おっしゃることは、よく理解できる。愛や癒しや思いやりを共有しても、現段階でのお寺と葬儀社のリンクは非常に難しいことだろう。

 そこで、私は、即答を避け、日本トータライフ協会のページをご笑覧くださるようお願い申し上げた。

 協会のページも葬儀社が大半だが、中身は非営利活動の理念共有組織である。そこにひとつの「道」が開けられないだろうかと思ったからだ。

 さて、今日は、大雨。司会も大変だったが、明日の葬儀の設営を進めているスタッフも気の毒だ。
 
明後日は、お寺様のご親戚の葬儀が遠方である。当然、私が司会を担当する。

それが終わればホテルに向かい、ホテルでの2件の社葬の事前相談を担当しなければならない。何より移動が大変で、雨のあがることを願っている
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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