2003-06-24

情けない「疲れ目」    NO 467

お通夜を担当しているスタッフの帰社が遅いようだ。折悪しく降った雨の影響もあるだろうが、式場が大阪の繁華街「心斎橋」ということで、近隣の飲食店舗の存在もあり、さぞかし大変であったと推察している。

 九州へ出張しなければならない責務があるが、どうも右の目の調子が芳しくなく、少し延期を余儀なくされてしまった。

 パソコンに向かって原稿を打っていると目が疲れる。初老の所為とは分かっているが、山ほど草稿を起こさなければならない事情が絡み、目薬の助けを頼りに取り組んでいる。

 今日、そんな中、映像のプロがスケジュールの都合で急に来社されることになり、絵コンテを仕上げる作業を行ったが、私の司会のサブを務める女性司会者との打ち合わせも入り、基本的なシナリオを創作する必要もあった。

 私の隠れ家で打ち合わせを行った4人は、一昨年に九州で行われた大規模な社葬に同行した人達で、関西汽船のフェリー内で食事をしながら打ち合わせをした時の思い出話に花が咲くひとときとなった。

 車2台に器材を積み込んで分乗し、早朝に別府に到着。そのまま施主の会社と本社工場に向かった。

 式場は文化ホールであったが、ビデオ編集に関して、会社の全景と会社側から見た山の風景が欲しく、無理を承知で撮影に同行いただいた訳である。

 早朝の山の風景が美しく、菜の花畑の中にセッティングしたカメラから除いた映像に「朝もや」が最高の情景を醸し出してくれる演出となった。

 この社葬は大変だった。お寺さんが27人も入られ、開式前に大分県知事が感謝状を奉呈される式次第を急遽組み込み、すべてを1時間30分という時間の中で進めるシナリオを描いてマイクを握った。

 さて、今、そんな懐かしい思い出に浸っている場合ではない。ホテルで行われる社葬のシナリオを構成しなければならないのである。

 形式は無宗教だが難問がある。弔辞だけで7名という現実は、どのように考慮しても時間の割愛は不可能。後は、参列者を如何に退屈させないかということだけ。

 7人の弔辞となれば、少なく見積もっても40分間。「長辞」というお方がいらっしゃったら1時間を超えることもあるだろう。それをどうしたら退屈されないのか?

 今回のプロデュースのキーポイントがここに凝縮されている。そこで幾つかの試みを考えてはいるが、その効果は本番を迎えなければ分からない。

 明日から映像制作をスタートするが、完成するのは本番前日の夜。そこからナレーションの創作に入るが、今回、私のサブをつとめる女性司会者に選んだのは、超美人。

それは、参列者の視線を集めようというのではなく、弊社で育てた彼女が、今回の司会に最もマッチするキャスティング。彼女の「気品」に期待を寄せている。
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