2003-11-18

絆      NO 609

今日の私の担当の葬儀、ご遺族の了解を頂戴し、15分前から開式。計算通り、12時ジャストにご出棺となった。

  開式直後に参列者向けにご案内した代表者焼香拝受の予定時間、11時19分もぴったり。数人の会葬者から、「どうやって計算しているの?」と質問された が、ご親戚の人数、ご導師のご読経のスピード、弔電代読の数量をチェックしながら決めること。これらは、長年の経験から生まれた私独自のサービス。

 焼香の始まる時間にご興味を抱かれると、待つ時間を短く感じるもの。そんな付加価値のあるサービスだと自負している。

 火葬場に向け走行中の車内、喪主さんが「出来ることなら一緒に棺に入りたい」とお寺さんにお悲しみを嘆かれた時、霊柩車の後方に続く私の車、ハンドルを握る手がグッときた。

 夫婦の絆は深いもの。それらのすべてを凝縮して象徴するようなお言葉だった。

 さて、今日は、東海地方の大手葬儀社の社長が来社された。今月前半に行った弊社での9人のスタッフ研修への御礼だが、過日に行われた会長の合同社葬の収録ビデオも持参され拝見した。

 その中で私がナレーターを担当した部分、いつもよりスピードがダウンしていることに気付いたし、コンビを組んだ女性司会者のスピードがアップしていた事実も見えた。

 これらは自然に生まれた互いの譲り合いの心情からだろうが、映像というものは客観的で見事に捉えている。

 彼女は、双子の姉妹「きんさん」の葬儀を担当した司会者。包むようなやさしさに特徴があるが、私とのコンビは久し振り。過日に来社された時、私の隠れ家でナレーションを拝聴したが、司式バージョンに於ける女性という立場の難しさを再認識されたよう。

 きんさん、ぎんさんの葬儀には、私の監修したオリジナルCD「慈曲」が使用されたが、趣味と道楽が転じて世に生まれたCDが、そんなかたちで全国的に活用されていることは嬉しいこと。私の生きた「証」の大きなひとつでもある。

 一方で、日本トータライフ協会のメンバー掲示板に、ビデオ映像のデーターが配信されていた。

 これは、北海道の苫小牧市民斎場が担当した「偲ぶ会」の一部。

メンバーたちからの返信を見ると、「ここまでやるか?」というのもあり、それぞれのメンバーが、映像という専門的な分野まで枠を広げ、グローバルサービスを実践している事実に触れ、協会のオリジナリティな将来性を大いに期待する喜びを感じている。

 今日来社された葬儀社さんに、「今後もスタッフたちを隠れ家に」と懇願されたが、果たしてスタッフの皆さんはどう思っているのだろうか?

 高額な交通費が伴う大阪への出張となるが、それだけのものを体感させて帰社させる責務を感じる。そこで、ふと思い出した言葉がある。

『教えることは、自身が勉強して学ぶこと』 隠れ家でお待ちしています。
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