2002-07-03

隠れ家にて    NO 124

もうすぐ、日本トータライフ協会の北海道研修会が開催されるが、そこで新しいサービスソフトが構築提案され、全国の加盟業者によって具現化されることになった。

  このソフトは、お悲しみのご遺族の「癒し」「慰め」を「かたち」にすることを目的として考案され、これまで、メンバーの一部が、実験的にお客様に提案して きたオリジナルサービスで、ご体感された皆様から大きなご賛同をいただき、感動のお言葉がしたためられた多くのお礼状を頂戴しています。

 「良いもの」は、徹底して「良いもの」として、より以上にご満足に至るレベルアップをとの思いを込め、今、弊社のスタッフ達が様々なツール創作に励んでくれている。

 この部分の講師を担当する私の仕事は、レコーディング。隠れ家でシナリオを創作しながら機材に囲まれ、何度も吹き込みを行っている。

 専門的な録音ルームでないところが泣き所、携帯電話を切ることが出来ても、障害となることがいっぱいあるので難しい。

 録音本番中の電話の音。また、事務所の前の道路を通る救急車やパトカーのサイレンには勝てず、何度セッティングをやり直したことか。でも楽しいひとときでもある。

 ある時、本番中ということを知らなかった女性スタッフが、突然に上がって来てストップとなったこともあったが、それからは、そっと忍び寄る訪問者となったので、こちらの方が余計に驚くことになり、その度にNG。

  そんなことに対する報復ではないが、いい機会だと思って、3人の女性スタッフを呼び、順にナレーターをさせてみた。それぞれが緊張しながら挑戦してくれた が、共通していることはマイクの存在に「構えてしまう」こと。これは、アナウンスの入り口で誰もが陥るところで、この部分の矯正には少しの時間を要するこ とになる。

 次に問題になるのが原稿を読むというイメージの払拭。これは訓練が必要だが、そこを過ぎてもクリアしなければならない段階が山ほどあり、腹式呼吸法まで行くには、かなりの付き合いが必要である。

 女性司会者に求められる究極は、「品」であり、「貴賓」とは言わないが「貴品」を感じることになれば一流と呼ばれる筈だ。

 さて、研修会用の録音だが、ビデオ映像を伴うところから大変な作業となっている。2台のビデオ、音源となるコンポ、中継するミキサーそれぞれのバランス調整を行いながら、このすべてを一人でやりこなすところに面白味もある。

 録音中は、部屋のエアコンもストップ。蒸し暑さに苦しみながらの挑戦は、私自身の研鑽体験ともなるが、熱い思いを抱く全国のメンバー達の存在が支え。
「熱い」は「暑い」に勝り、涼しい北海道を楽しみに耐えている。

  研修会を終え、それぞれが全国で展開を始めるであろう「愛」と「癒し」のサービス。これは、知的財産に帰属することでもあり、メンバー以外の同業者さんに は絶対に真似の出来ないレベル。きっと、今年中に大きな話題を呼び、歓迎型サービスとして、社会で認知されることになると確信している。

 これらは、葬祭業をはっきりと「ビジネス」として割り切っておられる同業者の皆さんには、挑戦と受け止められるかも知れない。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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