2004-09-20

コラムの紹介  NO 919


 偲ぶ会のプロデュースのご依頼が。お客様がすでに会場と打ち合わせをされておられた。

 <これは、やり難い!>と判断、お客様のご自宅にすぐに担当スタッフを走らせる。

 まずは故人のご好物の確認、その一品をシェフにアレンジをお願いし、そこに添付するカードは弊社の仕事。シェフの名前を表記し、ホテル側の配慮が感じられることもプロデュースのシナリオ。

 すぐにカードを創作して持参、その日の内にホテルの担当社と会うことを命じた。

  受付の寄せ書き、ウェルカムボード、会場内のメモリアルコーナー、ご遺影、祭壇、映像、奏者、司会者、記録写真とビデオの撮影、そんなテーマをホテル側に 提案したら「食事の予算と部屋だけが決定しています」とのこと。<そんな大層なことを!?>という表情がありありだったそうだ。

 お客様は、そんな体験をされたから弊社にプロデュースを求められてきている。スタッフが持参した資料を目にされたホテルスタッフ、ただ驚愕されただけだった。

 次の日、ホテル側から電話があった。「当ホテルはお食事だけを提供させていただき、後はすべてをお任せします。もちろん、ご提案のシェフのアレンジは歓迎いたします」

 上述の提案をホテル側が受注されたら外注で、それこそ高額な費用が掛かるが、それを弊社がすべてを自社で対応可能なことを知られ、方向転換でお許しが出たようだ。

 「祭壇も? 献花のお花も?」と、スタッフが驚いていたが、献花の選択も故人やご遺族のつながりを取材するべき。そんな基本的な仕事を一切考慮されないホテルは、ホスピタリティの欠如が指摘されても仕方がないだろう。

 その電話のやりとり、式次第にまで進展した。ホテル側のシナリオでは、出席者に入り口で花を手渡し、そのまま祭壇前で献花をして自席に着席。司会者の開会の辞で黙祷を捧げ献杯発声から食事に進む。

 会食中に追悼の言葉や施主の謝辞が考えられているが、<どこに故人を偲ぶ意義や献花の意味があるの?>と疑問をぶつける。ちょっと僭越で失礼なことも発言したが、第一部と第二部構成への譲歩が生まれ、第一部20分間を「式」とすることになった。

 そして、今日、朝から電話を頂戴した。「当日、勉強のためにビデオ撮影を許可いただけませんか?」とのこと。もちろん「知的所有権の世界です」とお断り申し上げたが、「そうでしょうね」とあっさりご納得、最後に「独り言」を遡って読んでいますとおっしゃった。

  そうそう「独り言」で思い出したが、過日に九州の女性司会者さんが発信される「mamadiary」を紹介したが、彼女がHPをリニューアルされ、毎日の ように更新されているようだ。ご訪問は、上記タイトル横の<ホーム>からどうぞ。玄関であるトップページにセッティングいたしました。

 また、葬儀司会者さんの参考になるページの紹介も。「久世栄三郎の世界」のページに「温故知新」のリンクがありますが、司会教育協会の管理人が「泰山のコラム」を発信しているのでご笑覧を。
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