2004-08-22

疲れました  NO 889  


 葬儀の司会は簡単ではない。地方によって「しきたり」の異なりがあるし、同宗派であっても、お寺さんの個人的な思想が微妙に絡み、抵抗が生まれないように対応しなければならない苦労もある。

 今、葬儀業界には、全国的に派遣司会者の導入が増えており、自社で司会者を育てる発想が薄れ、プロダクションとの契約を経て派遣という安易な道に進んでいるようだ。

 これまで多くの司会者の教育に携わってきたが、みなさんに「司会のプロ」という自負があり、その大きな誤解を払拭させるところから第一歩を教えることにしている。

 それらは、抱かれていた誇りをズタズタにしてしまうことでもあり、反発から去って行った方も少なくないが、その大半がどこかで気付かれ戻ってくる事実がある。

  派遣司会者たちは、そこそこの技術を持っているようだが、それは単なるトークに対するレベルであり、会場空間を神変させるパワーはなく、葬儀の司会者は宗 教者が入られる前に、コンダクターとして統括的に式場空間として完成させる重要な責務があることに気付かれていないようだ。

 私が関係する派遣会社「エム・オー・シー」が名古屋と東京にあるが、社長である石坂女史は上述の問題に逸早く気付かれ、多くの司会者達の意識改革に取り組み、今、大きな話題を呼んでいる「フューネラル・ハウス」を立ち上げるに至り脚光を浴びている。

 人は誰でもマンネリに陥るもの。そして悩みを抱くものである。そこで挫折をすればプロとしての人生は終焉を迎えることになり、悩みや壁が成長のための機会であると捉えたいもの。

 この2年で私の司会に大きな変化があった。その影響を与えてくれたのは「命の伝達」という孫の存在と、自身が人生の黄昏を感じ始めたから。

命って? 悲しみって? 喜びって? 葬儀って? 別れって? 人生って? それまで抱いていた疑問が、それによって「悟り」のような光明を見出すことが出来たのである。

 「不思議な体験でした」「不思議な空間に居たような気がします」 そんなお言葉を頂戴することが私の司会者としての喜び。これからも日々に精進と研鑽に取り組もうと心している。

 さて、前号で九州の女性司会者さんのことを書いたが、彼女が発信されているHPについて紹介を。

 派遣司会者として活躍される業務の中、ふと感じ始めた疑問を訴えられるメールからお会いすることになったのだが、彼女に大きな影響を与えることになった女性が存在することも忘れてはならないので併せて。

 女性司会者さんのHPは「MAMADIARY」。グーグルで「久世栄三郎」を検索いただき、順に進んでいただくと辿り着きます?

 そして、私の推薦申し上げる「空飛ぶ水冠」は、弊社HP内「久世栄三郎の世界」からリンクされています。コラム「迷いの窓」は必見ですのでお楽しみに。

 発信の日付が変わってしまいました。夕方から車で出発、今、九州のホテルの部屋に着き発信しています。750キロの「走行」を終え「草稿」して、おやすみなさい。
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