2002-06-01

友人からの依頼   前 編    NO 92

昨日の日本トータライフ協会「コラム 有為転変」第130号は、先日の中華航空機事故に関する出来事を、朝礼で訓示された協会メンバー社長のことが記載されてあり、メンバー達だけではなく、多くの方々から感動のお言葉を頂戴することになりました。

必見です。是非、ご覧くださいますよう。

さて、昨夕、歩いていた時、携帯電話が鳴った。ふと番号を見ると学生時代の友人。

私は、前にも書いたが「携帯電話」は「掛けること」「掛かってくること」のみの使用で、私の番号を知っている人達も極めて少数である。

 携帯でメールをやりとりする光景が何処でも見られるが、私は一切出来ないし、本当は羨ましく思っていることも正直に白状します。

 <食事かお酒の誘いかな>と思って電話に出ると、かなり慌てている口調で「今から会いたい。30分の時間をくれ」と懇願される。どうやら、彼の横には誰かがいるような雰囲気。「1時間後に私の自宅へ」ということで、そのまま自宅へ直行することにした。

 やがて、思った通り、彼は1人の人物を伴ってやって来た。かなり年配の方だが「恐縮です」の言葉の連発が面白い方。

 ひょっとして葬儀の事前相談かな?と思っていた予想は外れた。

用件は、その方が担当されることになった「司会」についてであり、ちょっと素人さんには発想出来ない催しで、あちこちに相談をされたそうだが答えが見つからず、取引先の社長である彼に相談したことから、私との面談という「えにし」が生まれたのである。

事情を伺うと、その「会」は次のような趣旨で開催されるそうだ。 

* メインは取引先の会長さんの「80歳の誕生祝賀会」。
*その会長さんのお父様は、会長さんが誕生されて2歳になる前にご急逝されている。
*お母様は、10数年前にご逝去されている。

 会長さんのご希望は、誕生祝賀会に併せてご両親のことを少しでも「回忌的」に組み込み、湿っぽくなくて明るいパーティーにしてくれとおっしゃっているそうだ。

 司会を担当されることになったその人物は、「乾杯はどうなるのでしょうか?」「ご両親のことはどうしたらよいのでしょうか?」と質問され、心配そうな面持ち。

 横に座っている友人は、この成り行きを楽しんでいるようで、来る途中で買ってきたという彼好みの缶ビールをうまそうに飲んでいる。

 本番の日が近い。この方の心労が理解出来る。必ず解決してくれるだろうとの友人の期待を裏切る訳にはいかないが、「友人の葬儀屋を紹介する」といった時には「まさか」と思って驚かれたそうだ。
 
祝辞が1人あるそうだが、それも前もって打ち合わせが出来ないという特別な地位にあるご来賓。

さて、皆様だったら、この条件でどのようなシナリオを作成されるでしょうか。

 この問題の解決。それは、互いの質疑を含めて10分で終わった。その方のお顔に安堵感が溢れ、共に缶ビールを飲むことになった。

その結論となった提案は、明日に続きます
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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