2012-06-23

寂しいな  NO 2965


 若かりし頃から始めたスキーだが、初めて板を買って貰ったことを鮮明に憶えている。指導くださった先生から長さの目安としてアドバイスされたのは、立って伸ばした手の中ソリの先端が入ることだったが、それから数年経つと段々と短い板が常識となった。

 杖を手放せないようになった現在だが、杖を選択する際に教えて貰ったのが長さが重要であること。それは、直立した状態で手を下ろし、ちょうど腕時計を嵌める辺りが理想ということだった。

そんな寸法で作って貰った杖を手に歩いているが、三笠饅頭みたいに中央が膨らんでいる道が大変だ。出来るだけ右側を通るようにする知恵を学んだが、初めの頃はそんなことを露知らず、左側を歩くと杖が短くなる状態になるので困っていた。

 何事も「体感に勝るものなし」という言葉があるが、車椅子、歩行器や杖の体験は、貴重なことを学んだように思っている。

 さて、同い年なのに亡くなってしまった人物のお通夜に行った。故人の人柄を物語るようにご多数の弔問者。ロビーホールまで椅子席を用意するほどで、スタッフ達のインカムのやりとりも大変だったよう。

 友人や知人の参列が多く、「寂しいな」という会話が多かったが、メモリアルボードにお孫さんが書かれた「おじいちゃん、ありがとう」の張り紙が悲しみを滲ませていた。

 彼の先代さんは長年に亘り町会長を務めておられた歴史があるが、彼も学校や地域の重職を歴任していたので交流がかなり広かったこともあるだろう。

 導師を務められたご住職とは久し振りの再会。前回にお会いしたのは私が手術入院から退院した後だったので、もう6年ぐらい前のことだろうか。随分昔からご仏縁があったので特別に懐かしい思いがした。

 年齢を教えていただいて驚いたが、私がその年齢になるまで20年もあるので間違いなく無理だろう。

 過日に書いた八戸行きだが、調べてみると八戸から函館に行くフェリーがなくなっており、昔にあった青森と函館を結ぶ青函連絡船の変わりになった津軽海峡フェリーの存在を知った。

 過去に書いたことのある双同高速フェリー「ナッチャン」だが、廃止されてから震災の救援物資を運んだり、自衛隊の傭船としても利用されていたみたいだが、8月1日から短い期間限定で就航させるように申請中というニュースもあった。

 普通のフェリーより乗船時間が1時間半ぐらい短縮されるし、あまり揺れないということから歓迎したいが、その頃になると我が家の悪猫の世話を頼める人物が外国に行ってしまうことから、少し早めに行こうかなとも考え中。

 そうなれば、八戸からは新幹線で青森に行き、在来線の特急に乗り継いで函館入りとなるだろうが、長旅なので、まずは体調を整えておくことが重要である。

  数日前の号で八戸、函館、室蘭、苫小牧へ立ち寄りたいと書いていたが、札幌にも立ち寄らなければならないところがある。それが終われば千歳から飛行機と考 えているが、過日の全日空機の着陸時の事故みたいなことがあると大変ではないか。何事にも心配性な性格。故に飛行機は嫌なのである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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