2011-12-21

西に向かって手を合わす  NO 2787


 九州から同業者がやって来た。彼とは30年以上の交流があるが、知り合ったのは正に「ご仏縁」そのもので、彼が担当したお寺での葬儀の際、ご住職から私の著書を紹介されたことだった。

 それから毎年の夏と冬、「ご挨拶です」と律儀に来阪してくれており、グリーン車で往復すれば5万円以上の交通費が。それだけにいつも恐縮している。

 彼のお父さんの葬儀の司会を担当したこともあるし、商工会議所会頭の合同葬や市長さんの合同葬の司会に招聘された出来事もあったが、互いに齢を重ね、今では後継者が会社の運営を担っている。

今日は、そんな彼が往復で乗車したであろう山陽新幹線のことに触れ、新大阪と博多の間で行われている車内販売にユニークなものがあるので紹介しよう。

  岡山県から四国へ渡る瀬戸大橋に行く途中に「児島」というところがあるが、ここは明治時代から繊維の町として知られ、日本で最初に「ジーンズ」を手掛けた ことが有名で、そんなブランドの一つである「ベティスミス」には「ジーンズミュージアム」が存在し、2階ではオリジナルなオーダージーンズを受注してい る。

 聞いたところによると、生地が50種類もあり、ポケットのリベットやボタンなども選択可能で、ステッチだけでも17種類の色糸があると言うのだから驚きである。

 そんな会社が「倉敷デニム」としてウェストバッグを製造、車内販売されているのでご乗車された際には是非どうぞ。

  また、女性の化粧筆として名高い「熊野筆」のブラシも車内販売されているのだからびっくり。JRも航空会社に負けじと車内販売のグローバル化を考えたよう で、上述の「ウェスト」がJR「西」に引っ掛けてあるのではと思えるし、デニムの「選択可能」も「洗濯可能」という文字を思い浮かべてしまうのだから仕方 がない。

 過去に書いたが、その車内販売でいつも買い求めるのが「函館こがね」という裂きイカ。九州新幹線や東海道新幹線の車内での販売はなく、西日本だけみたいなので残念である。

 昔は箱入りだったが、今は透明の袋入りで販売され、それが大好物という友人に土産として買って帰るのだが、山陽新幹線をご利用された際には「お勧め」なのでご記憶を。

  文字のことを書いたついでに触れておくが、何度か行ったことのある島根県の「玉造温泉」だが、その近くに存在する「玉作湯神社」が注目を浴びている。天照 大神が天岩戸に隠れられた際に「勾玉」を作られたという「櫛明玉神」を祀っているそうだが、若い人達にパワースポットとして広がっており、境内にある「真 玉」を「願い石」して崇めているそうだ。

 そう言えば、過日に参拝した伊勢神宮にもパワースポットみたいな石が存在し、若い人達が手で何かを受けるような仕草をしていたのが印象に残っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net