2012-12-21

終末の日だが  NO 3135


 深いご仏縁に結ばれる人物と食事に出掛けた。寺田町駅で待ち合わせ天王寺駅まで環状線を利用。目的の飲食店ヘ入ったら「本日は予約のお客様でいっぱいです」と言われ、仕方なく明石焼きとお好み焼きの店へ行った。

 この「独り言」を打ち込んでいるパソコンの調子が悪いと相談すると、「もう寿命を迎えているかもしれない」と教えられ、新しいパソコンを選択して欲しいとお願いしてきた。

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  今回の選挙の話題もあったが、12月21日というマヤ文明の暦「終末論」についての会話が盛り上がった。外国ではシェルターなどに避難している人達も多い ようだし、中国ではそれを悲観して全く関係のない子供達に切り付けたおかしな人物の事件も報道されていたが、人間とは本当に弱いものである。

 そんな中国ではある宗教を摘発するニュースも報じられていたが、日本人に比較して中国は歴史の中でこんな問題の影響を受け易いようである。

  随分と昔の話だが、この仕事に従事するようになって「六曜」のことを調べたことがあった。陰陽道につながるこれらは、発端にあって現在に言われる俗信とは 全く異なる世界が説かれ、「大安」が「泰安」というのもあったし、我々葬儀に深く関係する「友引」も我が国に伝来した当時は「留連」となっており、その意 味は「共に曳き合う」となっており、こんな六曜が庶民の間に影響を及ぼしたのは、暦の製作販売が「お上」を離れて規制緩和となった明治時代だが、現在で言 うところのカレンダー製作組織が特徴的なオリジナルティを発想して添付したことがあるようだ。

 長い月日の流れに人の勝手な考え方はその人の便利な方向へと変化し、暦の中には午後0時が最も影響が強く、夕方になるほど弱まるなんて表記もあったので疑問を抱いたことを憶えている。

 今でも「友引」の日は火葬場が休日となっているところが多いが、我が大阪市内は元日以外はオープンしている。

 そんな「友引」に関して伝わる逸話にジャイアンツの名誉監督である長島氏が有名であるので紹介を。

  長島氏が巨人軍の監督時代、終盤戦で優勝を左右する大事な試合に向かうバスの車内から宮型の霊柩車を見つけ、「これは縁起がよい」と思われて試合に臨むと 見事に勝利。次の日の試合に向かうバスの中で運転手さんに霊柩車に遭遇するように走ってくれと命じられたそうだが、その日は友引で後楽園球場のある東京都 内の火葬場は休日、当然葬儀が行われていることもなく、いくら走り回っても霊柩車と遭遇することはなかった訳である。

 六曜が誕生した遠い昔の逸話だが、その日は「動いてはいけない日」となっており、信心深い人が周りの人達の忠告を受け入れず、攻めて来た敵に殺されてしまったのですぐに消滅したという説もあった。

 浄土真宗を開かれた親鸞聖人の説かれた中に、迷信や占いに惑わされないことがあるが、
門徒さんの中に「友引だから1日延ばします」というお言葉をよく耳にし、教えをご理解されていない方が少なくないことも事実のようである。

 宗教者の中にも「世間で悪いと言われていることは出来るだけ避けるべき」と仰る方も多く、地方で行われた宗教研修会で出て来た問題で、ご自分のスケジュールの都合で仰ることが違う場合があるという指摘もあった。

「友引ですから一日延ばしましょう」「友引ですが、迷信ですから気にされないように」

 これらが同じ宗教者のお言葉ということだったが、宗教関係者の会合が「友引」の日に設定されることも多いようで、「出来たら延ばして」ということもあるのだろうと想像する。

 マヤ文明の終末論だが、全くのデマだと考えたいもの。恐怖を煽るのはおかしな宗教が蔓延る機会ともなるので気を付けたいし、ノストラダムスの予言に振り回された人達が多かった滑稽な出来事も忘れないで欲しい。
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