2004-09-03

京都のえにし?   NO 902

 上信越道の上田菅平インターから、更埴ジャンクションを経て長野道を松本方面へと考えていたら、旅館の方から近道を教えていただき、一般道で松本インターへ行くことに。

 長いトンネルがいくつか有料になっていたが、距離と時間を随分短縮、緑いっぱいの山の中が癒しになった。お世話になった玉屋旅館さん、この「独り言」で感謝を申し上げます。有り難うございました。

 中央道を走行すると、いつも立ち寄るサービスエリアが「駒ケ岳」。今回は、ここでスタッフへの土産として信州「りんご」を2ケース。しかし銘柄が「つがる」だったので不思議な思い。深く追究しないことにしよう。

 さて、私の留守中、思ったとおりスタッフ達が悩んでいた。過日に書いた函館からのプレゼント、受取人になっていたミス・ホスピタリティが、その御礼をどのようにするべきかが大問題。「あなた京都でしょう?」と攻められていた。

 <ちょっと礼状を>なんて相手様ではない。その方はスタッフ全員が尊敬している北国の女神的存在の京都女性。

 そう書けば、独り言を何度かご訪問くださる方にはご理解いただけるだろうが、「空飛ぶ水冠」を発信される人物である。

 コラム「迷いの窓」を拝見すれば、誰もが「おかしな手紙なんて書けない」となるだろうし、宗教、文学、短歌、香道、礼法、作法などに造詣深いとなれば尚更。

 そのプレゼントだが、日本文化を象徴するようなもの。彼女が手作りで創作された「夢結び」の「栞」。緑、ピンク、紫の3種があり、それぞれに次のように書いてくださっていた。

『希望をイメージしました。上品な萌黄色は御衣黄桜の花の色にも似ています。たくさんの良書と素敵な人に出会えますように・・・』

 『万葉の昔から、人は花や貝に思いを託して歌を詠みました。うすくれなゐ色の桜貝をイメージした夢結びです。どうか思いが叶いますように・・・』

 『紫のにほへる妹と詠われた額田王や、源氏物語の紫をイメージしました。ときには、いにしえの人のゆかしき心に触れたくて・・・』

 手作りの立派な水引が掛かった箱の中には、藍染の生地の「香包」も入っていた。そこには次のように書かれてある。

 『ポケットやハンドバックに忍ばせる嗜みのお香として、またお手紙に入れて文香としてもお使いください。なお、藍染は古来より蝮や害虫除けに使われた染物です。悪い虫がつきませぬよう、身につけて御守となりましたら幸甚です』

 それらは、驚くほどたくさん入っていた。創作されるのにどれだけの時間とご苦労があったのだろうか? 「女性スタッフの皆様へ」ということだったが、「足らなかったらご遠慮なくお知らせください」とまで書かれている。

 「いっぱい余ります。どうしましょう?」と女性スタッフ達が震えている。これは、ある意味では緊張が生じて成長する嬉しい機会。ただ手を合わせて感謝を申し上げる私。

 「空飛ぶ水冠」からコラム「迷いの窓」へ。久世栄三郎の世界からリンクされていますが、今日は、上記タイトル横の<HOME>からも進めますので、是非、ご訪問を。
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