2004-05-04

北の国へ   NO 783

年に数回しかないというような、事前相談のお客様が来社されたとの報告があった。

 担当者によると、危篤状態の方が万が一を迎えられた際、九州までの搬送をご希望されたとのこと。数社の葬儀社に問い合わせをされたら、予想外の寝台自動車料金ということを知られたそうで、何かよい方策はということから始まったという。

 寝台自動車の走行料金は、車庫から車庫までの設定が普通であり、グリーンナンバープレートである以上、規定料金は高額となるし、特殊自動車ということからも仕方のないことだろう。

 因みに誤解を招いたらいけないので比喩申し上げるが、タクシー料金よりはるかに高額となってしまう。

 しかし、弊社が提案させていただいたのは飛行機を利用する方法で、お柩に納めて空輸するという形式だった。

 ご遺体に関する航空運賃は意外に安く、大阪から福岡ぐらいなら2万円ぐらい。様々な制約さえクリアすれば早く搬送することになるし、ご家族がご一緒の便に乗られる利便性も生まれる。

 死亡診断書、火葬許可証の申請、火葬される火葬場のサイズの確認、到着地の空港からご自宅までの寝台自動車の手配などさえ出来れば、最も合理的に進められることになるが、ご納棺という条件が仕方がないことと、貨物扱いされている現状には抵抗感を抱いている。

 道路なら阪神高速、中国道、山陽道を経由して関門海峡まで約530キロ、仮に100キロ平均で走行しても5時間半。そこから目的地まで九州自動車道を200キロ近く走らなければならない。そこに同乗されるご家族のご心労を考慮すると大変だ。

 九州のメンバーに迎えに来てもらう方法もあるが、大阪まで来る時間を考えると、この選択肢には無理がある。やはり飛行機の利用が便利なようだ。

 現在、私は出張中。明日は札幌に入るが、先入りしている人物によると想像以上に寒いそう。「カーディガンかセーターを」と教えてくれた。

 弊社の女性スタッフに依頼してあった「お土産」が私の手元に届いている。それは、たった2枚の小さなもの。そんな「MD」の中身がプレゼント。きっと喜んでもらえるだろうと自負している。

 あちこちのメンバー達の葬祭式場にも行きたいが、限られた時間の中で行動しなければならない。そこで北海道の広大さが恨めしい。

 そうそう、過去ログにあった「じゃがポックル」を忘れないように買ってこよう。札幌や函館の空港でしか販売されていない人気商品だが、売切れでないことを祈っている。

 ゴールデンウイーク、新幹線の上りは大変な混雑。<下りは大丈夫だろう?>と思っていたら意外にいっぱい。国民の大移動を実感する。

 「空飛ぶ水冠」を発信される函館の女性とも会いたいが、コラム「迷いの窓」を拝見していると介護のお世話で大変そう。この場からご苦労様、頑張ってねとエールを贈ろう。

 苫小牧、室蘭、当別など、行きたいところがいっぱいあるが、北の大地はやっぱり遠い。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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