2002-07-09

一縷の望み    NO 130

昨日の続編だが、台風が、いよいよ接近してきた。北海道へ向かう関東以西のメンバー達にとって、予期しなかったとんでもない訪問者は、、苦渋の選択という「知恵」が求められることになった。

 これまでの協会研修会は、観光気分で参加される雰囲気は全くなく、プロ達の集結らしい充実した研鑽の場であったが、それだけに、出席したくても出来ない人達が生まれることは大問題である。

 今日の午前中に研修会の決行が決定された。出席出来るメンバー達だけでの開催ということになった背景には、この日までの企画や準備に尽力してきたメンバー達を慮ることもあるが、出席することが出来た人達が受講出来ないという方が問題であった。

 北海道に辿り着くことが出来なかった人には、後日に同じ内容での研修会が予定されるだろうが、メンバー同士の交流に影響が生じることだけは残念である。

 弊社のスタッフと、行くことばかりを話し合っていた時、「帰りも大変ですよ」という言葉でドキッとした。確かにそうである。研修会が終了し、それぞれが千歳空港に向かう頃、北海道は暴風雨の真っ只中ということである。

 果たして、出席出来るメンバー達は、このことを考えているのだろうか。もちろん考えているだろうが、<とにかく出席して受講する。帰路はそれから考える>。
 そんな熱い思いで北海道に集結してくるように思っている。

 私も万全を尽くして北海道に到着しなければならない。<明日、関西空港や伊丹空港での発着に影響がなければ> そんな甘い考えは許されない。
そこで、西村京太郎さんの世界や、テレビドラマの「イソ弁」橋爪 功さんのイメージで時刻表を見つめ、様々なルートを調べてみたが、やはり、北海道は空路以外では大変である。

 仮に、新大阪発8:53分発の「のぞみ6号」で東京に向かい、「やまびこ13号」で盛岡。「はつかり13号」で函館。スーパー北斗21号で札幌に着くのは夜の22:42分。
 約14時間の列車の旅である。

 大阪駅から「トワイライト」という選択もあるが、12:00に発ち、札幌に9:07分。何と、21時間の寝台列車の旅になる。

 東京まで新幹線。そこから「カシオペア」や「北斗星」という路もあるが、上野から16時間の車内を思うと苦痛だし、「トワイライト」もそうだが、何より人気列車であり、乗車券の入手が困難という問題もある。

 最も無難な選択は、東京まで新幹線、羽田から札幌へ飛行機という方法。羽田からなら便も多く可能性があるだろうが、西日本の空港が閉鎖されると機材不足ということも予測しなければならない。そこで最悪の場合の選択が鉄道という訳である。

  私が予約してある明日の飛行機は、午後の関空発。恐らく、その頃は関空橋の列車もストップしているだろうし、とにかく絶対条件は、早朝からの行動で、<も しも飛んだら>というようなキャンセル料云々を考えている場合ではなく、何としてでも辿り着くとの思いで荷造りを始めている。

 私の単純な発想、それは、台風の進む速度より列車のスピードの方が速いということ。ここに最悪の場合の「一縷の望み」を掛け、大雨の不通だけはないように祈っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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