2003-04-11

函館の思い出    NO 396

出張先の旅館、パソコンの電波が発信出来ず、1日「休載」となってしまいました。

 この旅館の夕食の1品を懐かしくいただきながら、過去に行った函館での出来事が思い出されてきた。

 全国に出掛ける私は、それぞれの地で様々な体験をし、それらを纏めると1冊の本になるぐらいはあるだろう。 

 ある時、昼過ぎの便で札幌に行くことがあったが、どうしても私が担当しなければならない仕事が入り、それを済ませて伊丹空港に行ったのは夕方。

 1席ぐらいの空席はあるだろうと思っていたが、その日の札幌行きはすべて満席。おまけに空席待ちというのもびっくりするほど多かった。

 これはえらいこと。そこで今日の内に何とか北海道へと考え、ふと案内看板を見ると日本航空の函館便に空席があり、もうすぐ出発するではないか。

 <これだ>と思って飛び乗り函館へ。函館空港からタクシーで函館駅に急ぎ、札幌行きの特急「スーパー北斗」に間に合ったが、ここから3時間の列車の旅が辛かった。

 それから数ヵ月後、横浜のホテルで会議があり、その足で函館に飛ぶことになった。
 共に行ったのが熊本県の落合葬儀社の社長。室蘭市民斎場の藤井専務に突然の電話で申し訳なかったが、函館でのホテルの手配をお願いした。

 函館の宿泊は、湯の川温泉の和風高級旅館。立派な部屋でお茶を飲んでいると藤井専務が来られ、「これから食事に」と車で出掛けた。

 行った先は料理屋さん。板前として腕を振るってくれたのが懐かしい人物。彼は、北海道の料理人の有名人。ホテルや旅館の板前さんの世界では顔役。 

 懐かしいと言ったのは、彼とは仙台と札幌で会ったことがあるから。どちらも私の講演会場で、彼は、別の顔を持っていた。

 彼は、函館の葬儀社の社長でもある。仏縁があって葬儀社の社長にも就任したが、葬儀の勉強に師匠に選んだのが室蘭、苫小牧市民斎場の藤井専務。そのえにしで私とも知り合うことになった。

 落合社長と函館空港に着いた時、予想外の寒さに耐えられず、スーパーマーケットに飛び込んで下着を買ったのも懐かしい。

 さて、一流料理人である彼の作品と呼ぶべき料理は最高だった。何より私の好物ばかりを用意してくれていたので感激。そして、偏食のない落合社長は、これぞ北海道という料理の素晴らしさに感激していた。

 震えながら見た美しい函館の夜景と共に、私の心に残る素晴らしい函館の旅であった。

 明日は、神戸のメンバーと会食予定があるが、両者のスタッフ達の熱い論議が交わされることと期待している。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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