2018-04-26

テロップを目にして  NO 8183

洞爺駅夕方のニュース番組を観ていたら「火山情報」というテロップが流れ、霧島連山の硫黄山の噴火を伝えていた。

過去に北海道旅行で洞爺湖に3回行ったことがあるが、火山の噴火で記憶しているのが有珠山の2000年の噴火。ずっと観測を続けておられた北海道大学の「岡田弘教授」が記者会見で噴火の危険性があると解説され、それから143時間後に大規模な噴火が起きた出来事で、地元の町長の英断で事前に避難体制が進められており、一人も負傷者を出さなかったという歴史に残る噴火予知ということになった出来事である。

洞爺湖で利用したホテルのスタッフから聞いた話だが、噴火の影響から湖畔のホテルは休業を余儀なくされて大変だったそうだが、札幌側から山越えで乗せて貰った車の中から見えた昭和新山や有珠山が印象に残っている。

地震や噴火の予知が出来れば避難や備えが可能なので素晴らしいが、有珠山のようなことはまさに奇跡と言えるかもしれない。

温泉という恩恵がある我が国だが、それだけ火山が多く地震の危険性があることになる、気象庁の地震情報のHPを開けると、びっくりするほど多くの地震が発生している事実を知ることになるが、大地震や大きな噴火が発生しないことを願ってしまう。

ここからは「幸せ列車」の「10年前の独り言」から転載を。

過去の教訓から  NO 2185   2008-04-25

随分と昔の話だが、大阪市立瓜破斎場へ到着し、ご読経が終わり炉の扉が閉められようとした際、「**のオジサンがいない!」との女性の声でストップが掛かったことがあった。

当時に携帯電話という便利な物はなく、皆さんそれぞれがバスの中からの記憶からご出棺時にまで遡り、やがてバスには乗車されていないことが判明。オジサンはご自分の車にご自身のファミリーを乗せられて出発されたそうで、他府県から来られていたので道に迷っておられる可能性もあった。

「ご到着までお待ちいたしましょう」ということになり、5分経っても到着されず、それから2分後に喪主様の「もう、結構です。お願いします」のお言葉から扉が閉められた。

さて、その車のオジサンだが、信号で遅れ、道に迷われ、そのまま他府県の自宅へ戻られていたことをその日の夜に知った。

タクシーが2台、マイクロバスも2台を準備、「自家用車はご遠慮ください」とお通夜の時からお願い申し上げ、それぞれの乗車整理表とカードを準備していたことから私や弊社の責任問題にはならなかったが、そんな光景を火葬場でいっぱい目にしてきた体験がある。

マイクロバスに空席がいっぱいあるのに「自家用車を出される方が多い」のも葬儀という場の特徴と言える。信号一回のストップでどれだけ多くの車が流れ込み、霊柩車を見失ってしまうことは当たり前の話で、「霊柩車とバスの間に入って走行ください」と配慮しても難しいのが他府県ナンバーの車。「後ろに着いて行きます」と仰って行方不明になられた方がどれほど多かったことか驚く数字なのである。

宮型の霊柩車から洋形のワゴンタイプになってからは余計に見失うパーセンテージが高くなったが、それをフォローしてくれるのが携帯電話で、電話で誘導したことも山ほど体験をしている。

最近は、火葬場の近くに料亭風のお店が増え、そこで「御斎」のひとときというケースが多くなったが、火葬場からそこへ誘導する仕事が増えたことも確かなようだ。

司会という立場は、葬儀の開式からご出棺までを担当するものと考えるべきではなく、上述のハプニングなどが発生しないように情報の把握と伝達ということも重要なのである。

開式前の説明で式次第について触れるが、その際に自家用車の問題、そして火葬場では拝顔できない旨をソフトに伝えることも大切だ。また、ご当家の宗教に関 して「焼香の回数」などの作法を説明することもあるが、参列者それぞれの宗教でお考えになる問題であり、回数の強制は司会者として絶対にやるべきではなく、会葬者が多いケースで「一回焼香を!」とアナウンスしている司会者は本物ではないと言えるだろう。

こじんまりとしたお寺や地域の会館などの場合、暑い、寒いという問題から焼香の流れを早めにという配慮は悪くないが、それらは一般な常識ある人達なら「心を込めた1回焼香」をされる筈だし、司会者が言うべきことではないと考えたい。

拝顔についてだが、瓜破斎場の場合、3年ほど前までお柩のお顔部分の扉を開け、炉に収める前に拝顔してお別れすることが出来たが、当時のご記憶をそのまま思い込んでおられるお方もあり、「どうして焼香だけしか?」という問題に発展する危険性も孕んでいる。

昨日、本社で行われた葬儀でも他府県ナンバーの車が3台ほどご出発されていたが、無事故で遅れないようにとお見送り。2台のバスに空席があるのを確認しながら、ふと感じたのが地球環境問題。これからの時代、そんなことも考えなければならないだろう。

今夜のお通夜の様子を見に本社へ行った。我が家から往復すると2キロの距離、健康のために歩くことも大切。式場に入ると、女性らしいご祭壇に上品そうなご遺影が印象的だった。

今日の写真はJR「洞爺駅」を。
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