2005-10-30
冷え込んできました NO 1317
出張していたが、その間、社内は忙しくて大変だったよう。私が居ない間は不思議と皮肉な状況になってしまう。
出勤して部屋に入ると私宛の郵便物が積まれている。その中に秋らしい花が描かれた月の絵を背景に、したためられた美しい文字に目が留まった。
花の部分に『宵月夜 ピアノソナタや いずこから』とあり、本文は次のように書かれていた。
『月の麗しい秋 月にうさぎが居るって思っていた頃、野山であそんだ。うさぎは居なくなったけど、野山の草木は今も美しい』
『センチメンタルな秋 あなた様は何を想っていらっしゃいますか・・月のきれいな頃に』
これは、全国に知られた大阪を代表する料亭の女将さんからのもので、季節ごとに送ってくださる情緒あふれる日本風情を感じる文章。いつも専務宛だったものを私にもいただき、心が洗われるような気持ちになった。
一方で、時間指定の宅配便も届いていた。相手様は12月のイベントに特別ゲストとしてご出演をお願いしている女性で、150年以上の歴史のある京都「阿闍梨餅」満月を恵贈くださった。
この和菓子は専務の大好物、スタッフと一緒に頂戴した。
別便でイベントの際の資料が送られてきている。開けるとご丁寧なシナリオが20数ページ入っている。それは、いかにも彼女らしい発想の物語り。
12月のイベントのテーマは「笑いと健康」で、シナリオ学校の関係を通じて落語家にもご出演いただくが、彼女が研究されている世界に期待を寄せている私、 ご参加くださる皆様に分かり易いように映像資料制作の協力を社員に要請しており、大成功につながるようにバックアップを考えている。
彼女は薬学部のご出身で「日本笑い学界」の会員、名刺の裏に「笑いと感謝は最高の治療薬ですね」と書かれ、本番当日を楽しみにしている。
好天に恵まれていた今日、遠方で行われている寺葬のお通夜に行ったら突然の雨、止んだと思ったら急な冷え込み。風邪の兆候を感じてタクシーに飛び乗って帰宅、急いで銭湯のスチームバスに入って予防対策。
これからは気温の急変に気を付けなければいけない時期、ご自宅や地域の会館など外の葬儀は大変、咽喉の調子を整えると共に、参列者への暖房サービスの配慮が欠かせず、コートの着用アナウンスや手荷物テーブルセッティングなどの仕事が増える。
風呂上りで温まった後、この独り言を打っていると冷えてきた。そこで足元に向けてストーブに点火、その音を耳にした2匹の猫がすぐに寄ってきた。これから来春を過ぎるまで毎日こんな光景で打ち込むことになるが、猫が気持ち良さそうに寝ている。