2016-10-19

地震への備え②  NO 5008

市民講座今日「水曜日」はメールマガジン「まぐまぐブログ」の送信日。テーマは「後の祭り」で、全国各地で行われている奇祭や学校教育での危険な体育指導にも触れた。

さて、前号で京都大学市民講座台11回を書いたが、今日は機たる11月30日(水)に「災害リスクを考える」第12回が開催されるので案内を。

第1講 「雪害への備え」「冷たくて怖い雪国の冬の雨」新潟大学 災害・復興科学研究所 河島克久教授は、積雪時の降雨現象は、欧米では「Rain―on―snow(ROS)」イベントと呼ばれており、特に洪水災害をもたらす現象として古くから恐れられてきました。日本でもROSはしばしば見られますが、自然災害の発生にどの程度影響しているのでしょうか、緒に就いたばかりのROSと災害の研究について一端をご紹介します。

第2講「水害への備え」「高まる水害リスクから地域をどう守る?」兵庫県立大学防災教育研究センター馬場美智子准教授は、水害リスクの高まりが懸念される中、全国で水害が発生し深刻な被害をもたらしています。ハード整備が間に合わない状況下で、地域防災力向上のための取り組みについて情報提供を行い、地域の取り組みを考える機会とします。

第3講「風災害への備え」「強風を予測する」京都大学大学院 工学研究科 白土博通教授は、風が強い時には、列車運行や道路交通を規制しなければなりません。地表付近の風は気圧配置のみで決まるものではなく、周辺の地形の影響を受けて大きく時間的に変化します。もし、数分~数十分先の風の強弱が予測できれば、鉄道、道路交通の風に対する一層の安全確保が期待できます。本講演では各機関の運行、交通規制に関する現状の紹介と共に、風速、風向の数値データーを対象とする予測に関する研究を紹介します。

「事例紹介①」「滋賀県の防災対策について」滋賀県総合政策部防災危機管理局 西村信雄地震・危機管理室長は、本年1月15日に開所した「滋賀県危機管理センター」では、地震や風水害などの自然災害、原子力災害などの危機事案に迅速かつ的確に対応するとともに、平時には、地域防災力の向上を目指し、県民の皆さんに向けた研修や交流活動を実施しています。本センターを活用した滋賀県の防災の取り組みについて紹介します。

「事例紹介②」「自然災害から鉄道を守る取組み」西日本旅客鉄道株式会社 執行役員 岩崎悟志京都支社長は、近年、日本各地で局地的な豪雨により土砂災害が発生し、大きな被害が出ています。滋賀県内を走る琵琶湖線においても、過去に台風で大きな被害が出ました。また、湖西線は長年「比叡おろし」と呼ばれる強い風に悩まされてきました。ここでは、これら自然災害から鉄道を守るための取り組みについてお話します。

この講座の会場は琵琶湖ホテル3階の「瑠璃」で行われ、13時30分~17時となっており、参加は無料だが、先着順定員200名となっているので問い合わせ先の電話番号だけ明記しておこう。「075-383-3114」なので11月23日までにどうぞ。

今日の写真は上述の講座で第10回岡山会場でのイメージを。
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