2004-07-25

道楽の集大成   NO 862

事務所には、一日に営業電話が数十本掛かってくる。証券会社、銀行をはじめ商品セールスのアポ要望。その大半が「社長をと言われるので大変だ」と社員から。

 今日は、日曜日。<営業電話が少ないだろう?>と予測し、9人のメンバーで会議。プロジェクトチームの報告をチェックした。

 与えていた幾つかのテーマが少しずつ「かたち」になりつつある。誰にも理解し易いように画像処理された書類が添付されているが、これらは加盟する日本トータライフ協会のメンバー交流で培われたソフト。会議を進めながら協会メンバー達の顔が浮かんだ。

 今、弊社は、日本の葬祭業界で初めてというプロジェクトに取り組んでいる。

発案構想を提起した時、<そんなの?>という表情を見せていたスタッフ達だが、どうやら今日の段階でおぼろげながら理解に至ったようで、見えてきた「光」を感じたスタッフの熱い思いが言葉で伝わってきた。

 このプロジェクトのキーワードは「逆転の発想」。その背景として支えになったのが私の「道楽」。それは、人生黄昏を感じ始めたからこそ着想できたことだが、スタッフ全員を納得に至らせるには大変な説得力が必要だった。

 人生黄昏? ブッシュ大統領も同い年、四国で巡礼中の民主党前代表もそうだ。<まだまだやるぞ>と気迫はあるが、初老に入ったことは確かなこと。若いスタッフ達に叩き込まなければならないことが山ほどあり、心の中で焦燥もある。

 そんな彼らが燃えている。それは、お客様から確実に喜んでいただけるサービスを具現化できるから。

「21世紀は社会の賛同と歓迎がキーワード」と、ぶった言葉に解答を見つけたようで、それぞれが活動し始めたことが嬉しいところ。

 今、机上に出ている案が100以上あるが、一ヵ月後には300以上に膨れ上がっている筈。「一度、常識を取り外して考えよう」「新しい常識を創造しよう」と提案したら、びっくりするほど生まれてきた新しいサービス。

 「これ、きっと数年後には常識になりますよ」と発言した社員の目が情熱を訴える。

 このプロジェクトについては、来月ぐらいからこの「独り言」で少しずつオープン化するつもりだが、同業者の方にはおそらくご理解いただけないだろう。しかし、協会のメンバー達なら必ず理解できるだろうし、「これ、いただき」というメンバーも登場すると確信している。

 葬祭業が本業である私だが、全国的な肩書きはプロデューサーと司会のプロ。どちらも客観的にものごとを判断する仕事。ブレーンには様々な世界のプロが存在している。彼らのキャスティングがあってシナリオが完成する。

 これまで多くの葬儀を担当し、葬送の場でその方々の人生輝きを表現しようとつとめてきたが、それらを「生」ある時に表現できれば素晴らしいのでは? そんな思いがプロジェクトのコンセプト。

 趣味、生き甲斐、道楽は誰にもある。どんな方にも輝く歴史がある。あなたのそんな世界に「スポットライトを」と言うのが私の願い。何を「かたち」にするのかは無限の世界。だから遣り甲斐を感じている。プロジェクトスタッフよ、熱く燃えなさい。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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