2017-03-09

初めで最後の体験から  NO 6002

リリカ今日のニュースの中に依頼した仕事を全くしていなかった弁護士が問題になっていたが、昨年だけで弁護士会から懲戒された弁護士や法律事務所が114件もあったと公開され、資格の剥奪や弁護士会を除名されて活動が出来ない制裁を受けたケースもあり、なぜそんな弁護士が増えているかが不明ということが書かれており興味を抱いた。

数名の弁護士との交友関係があるが、彼らは人としての原点を考慮することを重視しており、時には依頼人に対して敗訴することを教えて弁護士費用と裁判費用が無駄と伝え、依頼を固辞することもあると言っていた。

しかし、そんな弁護士と真逆の人達も少なくないようで、敗訴が分かっていながら依頼を受け、民事から刑事事件に進展して被告を窮地に陥れる悪徳な行為をする場合もあるようだ。

被告が自身に不利益になることを言わなかったり、出鱈目な嘘を語っていることが原因というケースもあろうが、一つの嘘が最後まで嘘で固めなければならないようになるシナリオは最悪で、嘘だったことが表面化した際に全てが無駄になってしまい何十倍も損をすることも少なくない。

民事訴訟には和解という手段があるが、刑事訴訟として告発が受理されたら法を犯したことから公務の訴追が始まり、原告の取り下げが認められる暴行事件などのようなことはないので起訴されることになってしまう。

法に抵触している事実の証拠がいっぱいあるのに何とか逃げようとする行動は依頼した弁護士のアドバイスにも原因があるだろうが、ネットでも起訴や六法全書の情報が検索可能なのにちょっと学ぶだけでも今後につながるだろう。

民事訴訟にはタイミングが重要と言われているが、原告の怒りに触れて刑事訴訟になってから被告が後悔しても取り返しが付かないことになるのは当り前である。

目が不自由のなりつつあるのでこの「独り言」の打ち込みに時間は掛かるが、弁護士や裁判官に関する書物を読むと面白く、知らなかったことがいっぱいあるので時間があれば天眼鏡を手に読んでいる。

私の知人や友人で訴訟問題を抱えている人達もいるが、彼らから意見を求められることも勉強になることも多く、社会の裏面に様々なことが起きている事実を改めて知ることになる。

随分昔の「独り言」でも書いたが、刑事事件の証人として出廷を求められた体験がある。葬儀を担当した日に起きた事件で、参列されていた親戚の方のアリバイを証明する出来事だったが、刑事が来社して「後日に裁判所から出廷の文書が届きますからよろしく」と言われた数日後に届いた書類のないようにびっくり。「理由もなしに出廷しなければ罰則がある」というような文言があったからだ。

当日に緊張したのは言うまでもないが。テレビドラマや映画の世界でしか見なかった世界に自分がおり、初めて体験した宣誓は今でも忘れられない貴重な体験となっている。

この時の私は原告でも被告でもなく「証人」だったが、まさか葬儀ということが関連して出廷体験をするとは思いもしなかったことだが、この裁判の中でそれこそドラマという出来事があった。それは祭壇をバックに遺族や親戚の人達が揃って撮影された集合写真を見せられ、「これを撮影したのは何時頃ですか?」と裁判長から質問されたことで、いつも開式前に撮影する集合写真だが、祭壇の燭台のローソクを見てお寺さんが退出されてから撮影された事実を伝え、それによって被告の立場に巻き込まれていた人物が救われることになった。

それが終わって「もうお帰りになっても結構です」と案内されたが、廊下に出るとその人物から文書を渡され、そこに日当や交通費が支給されることが説明されており、会計を担当する銀行みたいな窓口に記入した文書を提出すると「タクシーは利用しませんでしたか?」と聞かれて「電車利用の往復です」と答えたら、往復の交通費の負担を受けたが、札も硬貨も全て真っ新だったことが印象に残っている。

今日の写真は服用している神経痛の薬「リリカ」だが、眠くなる副作用が強いので要注意である。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net