2015-01-30

厳しい冷え込み  NO 4089

朝刊を読んでいたらある葬儀社の広告が掲載されていた。祭壇の写真が添付され、「火葬式」「直葬」150000円。「1日葬」330000円と表記されていた。

「火葬式」とは何だろう。直葬という言葉は寂し過ぎるのでは? 「1日葬」とは通夜のない葬儀当日のみのという形式のようだが、そこには「人」としての誇りも欠如してしまったような感を覚え、こんな高価格を堂々と新聞広告している現実に衝撃を覚えた。

役所から書類が発行される生活保護には細かい規定があるが、生活保護形式でないケースで身寄りの存在もなく、晩年を過ごされたホームや施設のスタッフの皆さんとスタッフだけが焼香を手向けてご出棺となることもあるが、冒頭のような高額な費用でないので驚くのである。

ネットの中で消費者コンサルタントの辛口なコラムに目が留まった。高齢社会になって霊園や葬儀社のチラシ広告が増えた。酷いケースではポスティングされていることもあるので信じられないが、高齢者の相談の中に留守番電話の中に互助会からのセールストークが入っていて立腹したというのがあった。

何でもありという社会様相だが、葬儀に関しては「礼節」と「「謙虚」が基本で原点。留守電への吹込みを託する行為やポスティングは絶対に行うべきでない仕事だと考えたい。

需要と供給のバランスに「胡坐を掻く」ケースが目立って多くなっている。プラチナチケット状態が続いているJR九州の「ななつ星」も営業してから「これならいける」と突然値上げが発表されたし、我が大阪にある「USJ」も値上げを繰り返している。

そんな一方でTDⅬとTDSの入場料の値上げが発表された。祖父母が孫を伴って行く時の負担が増えるのだから大変だが、スタッフの大半が正社員でないという情報もあるので驚きながら、あの東北大震災時に見事な対応が称賛され、「想定外」ではなく「想定内」だったことが語り継がれている。

日本の文化施設でも様々な問題が生じている。歴史文化遺産として誰もが知る奈良の法隆寺だが、入場料を5割値上げすることを発表、大人1000円だったものが1500円となってしまった。

維持費を考えると拝観料を上げなければならないという現実もあるようだが、それによって参拝者が減らないことを願っている。

文化と言えば横綱「白鵬」の取り直しに関する審判批判発言が喧しい。横綱としての「品格」についての物議もあるようだが、昭和の大横綱であった「大鵬関」が現役時代に同じような出来事があった際、「物言いになるような取り組みをしてしまった横綱という立場の自分の責任だ」と発言された言葉が印象に残っている。

この「独り言」過去ログはどうしたら見られるの?という質問メールがあったので、その方法を書いて返信したが、併せて「幸せ列車」のコラム「各駅停車」で10年前の「独り言」が掲載されていることも触れておいたし、弊社が加盟している日本トータライフ協会のHPでは随分昔に発刊した小説「葬儀屋七万歩才のあの世の旅」とエッセイ「悦生」が電子版でご笑覧いただけることも書いておいた。

「まぐまぐブログ」の原稿や「会長のコラム」もあるので日に4本分を打ち込まなければならないこともあるが、生かされた証しとして駄文の列記を続けている。

今日の写真は新千歳空港。北海道放送の数分前のライブ映像から。気温はマイナス5度だった。
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