2018-01-24

異常な冷え込み  NO 8099

特急 能登のかがり火深夜から猛烈な冷え込み。朝に玄関の防火バケツの水が凍っていることを確認して手にする杖で割っておいた。

何処かへ行きたくてもこの冷え込みでは余計に体調を悪化させてしまう。少し暖かくなるまで大人しくしておこうとは思っているが、どうしても行かないといけないことがあると出掛けることになり、今日の冷え込みは異常なレベルだった。

テレビのスイッチを入れた状態にしていたら「緊急地震速報」を知らせる独特の音が流れて緊張した。岩手県、青森県、北海道の道南と出ていたが、すぐに震度4と震度3の地域が表記され、大地震でなかって安堵した。

さて、随分昔に小説「葬儀屋 七万歩才のあの世の旅」を世に出したら話題となって毎日新聞の編集委員との対談コーナーで大きな写真も掲載されてびっくりしたが、対談したのは昔の毎日新聞の大阪本社で堂島にあった。

対談は1時間と少しだったが、女性のカメラマンが室内を動き回ってシャッターを押している。100回以上のショット数になるだろうが、その中から1枚の私の写真が大きく掲載されてびっくり。朝刊が発行された日の午前中だけでも100本以上の電話があってびっくりしたことを憶えている。

それから数年後、小説「お葬式はハプニングに乗って」を発刊したら、別の新聞社が面白いと採り上げてくれ、掲載された日に書店に出ていた物が売り切れとなり、「早急に増版」をと言われたが、何か本業に影響しそうで初版だけとお願いしたことも忘れられない思い出となっている。

物語は九州から東京の大学に行っていた学生が父の急死で実家へ帰り、導師の勧めから退学して導師と交流のある大阪の葬儀社に入社し、そこで体験する様々な出来事を描いた物語だが、東京から九州へ戻る際の列車の利用は西村京太郎作品を彷彿させる設定にしたし、大阪へ行くことを教えられたが導師から手渡されたのは謎めいたメモだけで、定められた地点で次々に開けて内容を確かめながら到着したのが葬儀社なのだが、番頭格の人物や若い社長と共に学んで行くことは貴重な体験で、ご笑覧くださった方々から多くの葉書や手紙をいただいた。

この小説に関してびっくりしたのは10数年前のこと。ネット社会にオークションが登場して広まった頃で、友人からこの小説がオークションに出ていると知って確認してみると
「7200円」まで表示されていたので複雑な思いを抱いた。

どちらも私の手元には存在しないが、この「独り言」や「幸せ列車」のHPを管理いただいている管理人さんが「あの世の旅」をプールくださっている。

その後に出版したエッセイ「悦生」のページ数は少なかったが、終章部分に小説を入れ、我々葬儀社が知らない内に犯罪に巻き込まれて完全犯罪の手伝いをしてしまう危険性について書いたら、ある新聞記者が興味を抱かれて「記事にさせて欲しい」と懇願されて困ったが、余りにも社会を騒がせる問題なので止めて欲しいと断った経緯があったが、その問題は今でも考えなければならないことで、誰かが問題提起しないといけないと考えるこの頃である。

私は全国に点在する葬儀のプロ達で組織する団体のトップとして活動していた時代があった。新しい時代の葬儀の提唱などから多くのテレビ番組や新聞記事になったこともあったが、数年前、そんな彼らが大阪で集まった際、私のために発刊して残しておこうと提案されて生まれたのが「伝匠」という小冊子で、執筆をしてくれたのは事務局の担当者だった。

「あの世の旅」と「伝匠」は電子版で公開しているが、今日も電話があって私が入院したらすぐに発刊する小説を特別に読ませてという要望があった。

弁護士法、税理士法、脱税などに関して少し調べることがあるので加筆する準備をしているが、絶対に面白い小説だと自負しているのでお楽しみに。

今日の写真は金沢と和倉温泉駅を結ぶ「特急 能登のかがり火」だが、踏切で大型トラックと衝突する事故が報じられていた。
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