2016-06-20

10年前の父の日  NO 4891

関西空港にて「幸せ列車」で管理人さんから「10年前の独り言」を紹介いただいているが、昨日の父の日に関して10年前の分をそのまま再掲することにした。

命のリレー  NO 1540 2006年6月19日

今日は父の日。娘から送られてきたプレゼントは下着、前開きのシャツだった。

メールに「病院での検診時に重宝でしょう」とあるが、入院時に用意したボタン部分がマジックテープになっているシャツは、動く際に摩擦を感じることがあり着心地のよいシャツではないし、現在では必要のない状況になっている。

「当然、タバコとはおさらばしたのでしょうね?」ともあるが、健康問題以上に孫に嫌われたくない思いから入院と同時に始めた禁煙を続けている。

「わけの分からない食生活を改善してくださいね」ともあり、思わず苦笑することになったが、「来年は還暦、爺ちゃん婆ちゃんの生活設計はどうですか?」と書かれてあったことに考えさせられた。

流石に葬儀屋の娘らしいというのが次の文章。

「こんな書き方をしたらとても不謹慎ですが、最近、私の周りのお友達のお父さん、お母さんが他界されたという話をよく聞きます。自分の親の死を考えるのはとても悲しいし、そんなことは絶対にあって欲しくない出来事ですが、いざという時に右も左もわからず、パニックになって気が付いたらお葬式も終わっていたなんていうことにもならないために、まだお爺ちゃん、お婆ちゃんが元気な内に色々と教えてください。最近の私の大きな疑問は、お爺ちゃんのお葬式は一体だれが司会をするんだろう?ということです。今までにたくさんの方々を送られてきたと思いますが、お爺ちゃん本人が送られる立場になった時のシナリオって、もう 出来ているのでしょうか?」

 そうそう、「命の伝達」について触れた部分があって嬉しいこと。どうやらこの「独り言」を読んで理解してくれているようで、次のように書かれてあった。

「本当に健康には注意して、お爺ちゃん、お婆ちゃんとも長生きしてくださいね。私はお爺ちゃん、お婆ちゃんから渡された命のリレーのバトンをしっかりと孫達に渡せるよう、育児に励みますから」

私の葬儀にあって不可欠な思いはただひとつ、「お爺ちゃん、命を有り難う」という孫からの感謝とお別れの言葉。それだけは忘れないように願っておく。

そんな父の日、近所の食堂で行われた常連さん達の会に誘われ、夫婦で素敵なひとときを過ごさせていただくことになった。

五十代は我らだけ。全員が70代のご夫婦で出席。食堂のご夫妻が休日なのに朝からご用意くださった串カツから刺身までの種々様々な料理、そこには温かい心がいっぱい伝わる配慮が感じられ、お開きの前に出された「茶粥」が最高。それぞれから拝聴したご夫婦の絆の話は意義深く、私のこれからの人生や仕事にあって貴重なヒントにもなって手を合わせてきた。

皆さんが医院や整骨院の患者としてもつながっている。そんなところからちょっと飲み過ぎた感じ、「全快祝いも兼ねて」なんて言葉が嬉しく久し振りにビールまで飲んだが、横から妻に突付かれていたのを気付かれなかったかが心配だ。
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