2015-05-02

感じていたシグナル  NO 4178

メッセンジャー黒田さんのお母さんがご逝去。今日お葬式が行われていた。

大病を患う前に彼の冠の付く番組に出演したことがあった。現在はフリーアナウンサーになって毎日放送の「ちちんぷいぷい」に出演されている山本アナウンサーが進行を担当されていたが、スタジオには100人近い視聴者が見学されており、私が登場すると「この人は何をされているのでしょうか?」と問題設定され、幾つか当たらなかったが黒い服を着用していたこともあって葬儀という解答が出た。

やがて「日本一の葬儀司会者です」と紹介されて参ったが、ゲスト出演されていた「円ひろしさん」が亡くなられたことにしてナレーションをしたり、メッセンジャー黒田さん用のナレーションもすることになったが、キーワードとなっていた「ベンツ」について「笑われる芸人から笑わせる芸人になった暁にはメルセデスベンツを」という構成にしたら、担当プロデューサーの方が「やはり一味違うプロ」と喜んでくださった。

この番組出演の数日後、テレビをご覧になった方のブログに感想が書かれており、一瞬にして会場を変えてしまう環境に一流プロの世界を感じたとあったのでびっくりしながら嬉しい思いを抱いていた。

この番組に出演した時に咽喉の調子に異変を感じていたのだが、当時に次々に兆候があった一つでもあった。3月に「MRI」検査をと予定されていたが、2月に発病してしまった事実があり、私にとってもこの番組での異変の気付きが赤信号だったのにパスしてしまい後悔することになった。

さて、今日は予想外のことがあった。交流のある方が来られ、私の過去に担当した仕事の収録映像を観たいと言われ、その一部をご覧いただいたが、友人の方から私の司会の世界を聞かれたそうで、ご主人が昭和50年に急逝されていたことを知った。

それぞれの人にそれぞれの人生がある。そこには言葉で表現不可能な紆余曲折もあるだろうし、葬儀の中で短い時間で語ろうとすること自体が難しいが、時に喜びの花を咲かせ、憂いの雨に打たれて織り成して来られた人生模様なんて言葉でさりげなく伝えるしか出来なかったが、これまでの最長となったのは映像に合わせて17分間語るというもので、ホテル空間なので全員が着席されて静かな環境だったからこそ可能だったもので、全員が式場内に収まらない環境ではやりたくないし、どんなに中身が濃くてどんなに伝わるように語っても、暑い、寒い、風雨という環境では歓迎されないことになるのである。

お通夜の際にお寺様が法話をされることも多いが、参列される方の大半が外というケースもある。そんな場合に「遺族と親戚の方だけが対象です。入れない外の弔問者の皆さんには事情を説明してご希望される方だけ立ち席でご参加いただければ結構です」と打ち合わせをされたお寺様もおられた。

参列者全員が着席可能な広い式場なら法話の環境として最高だが、一部の人しか入れない場合には難しい問題がある。またその地によってしきたりが異なっており、お通夜で焼香を済ませたら「通夜ぶるまい」の席に移動してすぐに始めるところもある。そんな慣習のところで法話が行われると遺族が離れることが出来ず、弔問者に挨拶が出来ないことから会食を待たせるケースも生じている。

我が大阪では親戚以外の方々に「通夜ぶるまい」を行うことは稀だし、お通夜に法話は付き物とご理解いただいているので問題ないが、我々の仕事はそのお寺様の法話の時間を予想しながら、寒い時なら外のテント内の暖房設備を増やしたり、中継映像を流して拝聴いただく設定も行って来た。

昭和50年のことだが、この年にご逝去された人物に蒋介石や元首相だった佐藤栄作氏がいるし、誕生された人物としてサッカーのベッカム氏やゴルフのタイガー・ウッズ氏がいる。

今日の写真は過日に触れた建築家「安藤忠雄氏」が2000年に担当された淡路夢舞台の中にある「ウェスティンホテル淡路」である。深い交流のあった人物が総支配人の時にイギリスチームが滞在し、「ベッカム様」という言葉が流行語の中に選ばれ、総支配人が受賞したので「おかしい」と笑ったことを憶えている。
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