2013-01-09

何かが変  NO 3155


 遠方の病院に見舞いに行った。大阪駅から利用したのは大嫌いな新快速だが、今日は珍しく空席があって座ることが出来た。
 
ずっと「感染問題」から見舞いが禁止されており、何度か電話で確認を入れていたが、短時間ならということで出掛けたのだが、この季節にしては寒くなかったので助かった。

 新快速で海側の席に着席していたら、初めて目にした標識があった。それは、神戸駅に停車していた際に線路際にあったものだが、丁度乗っていた6号車の地点だったので目に留まったことになる。

 東海道線と山陽線の分岐点となる標識。東京からここまで東海道線で「589キロ」とあった。そこから門司駅までが山陽本線となるが、下関駅まではJR西日本、下関と門司間はJR九州の管轄となるそうだが、総距離「537キロ」ということも知った。

  鉄道マニアである友人に教えて貰ったことだが、東海道線の草津から山陽線の西明石駅までの複々線は「列車線」と「電車線」に分けられ、特急、新快速、貨物 列車が前者を、快速と普通電車が後者の線路を走行しているそうで、新快速が途中で並行する快速電車を追い抜くのはそんなシステムがあるからだろう。

 車窓から淡路島が見えて来ると明石海峡大橋が目に飛び込んで来るが、よくぞこんなものを造ったものだと驚嘆しながら、この橋梁工事に携わられた会社の会長さんの社葬を担当したことが思い出される。

  ホテルを会場とした大規模な形式の告別献花式だったが、打ち合わせが進む内にびっくりする問題が浮上した。何と弔辞を奉読される予定者が13名もおられる とのこと。4人目頃から会葬者に「うつらうつら」とされる方が出るのが必然となり、何とかと懇願されて8名様ということが決定され、プロとして絶対に「う つらうつら」させない環境空間を作ると考えた。

 その実際の映像が今でも私の記録の中にあるが、よくぞこんな発想をしたものだというよう なシナリオ構成。どなたもはっきりと目覚めておられたし、今度は「どんな?」とご期待感を抱かれているようなご表情が垣間見える。ここに「技あり」という プロの仕事だと自負しているが、研修のために手伝ってくれていた他府県の葬儀司会者達が、「こんなシナリオは初めて知りました」と驚嘆していたのも懐かし い。

 ある女性の葬儀司会者の方からメールを頂戴したことがある。ご親戚の葬儀で弊社の式場に来られたそうだが、私の司会に興味を抱いて体感したら衝撃を受けられたそうで、カルチャーショックでマイクを持つ気になれないと書かれていた。

  弊社の司会のレベルを体感された参列者の方が、もしも自分が担当する葬儀の参列をされたらと思うと恐ろしくなりますというようなことも書かれていたが、後 日の返信の中でいつでも指導します。来社歓迎と書いたらすぐにアポがあって来社。彼女は著しい進化を遂げることになった。

 技術の前に考えるべき意識改革の必要性がある。それが私の哲学だが、それを学ぶだけで随分と司会に対する姿勢が変化するもので、それだけで言葉に大きな変化が表れるのだから不思議である。

  今、弊社は女性司会者がメインとして担当させていただいている。彼女はアナウンサーとして活躍した歴史を持ち、技術のレベルは群を抜いているが、そこに信 念と哲学が備わったのだから別格の司会者になった。ある女性司会者の方が参列され、その司会進行の空間に身を置かれ、前述したことと同じような体験をされ た話を耳にしたことがあるが、我が業界の文化向上のために研修体験されることを心から歓迎している。

 桜宮高校バスケットボール部の体罰事件が問題になっている。暴力は人間社会の最低の行為、体罰を受けたくないから好プレイなんておあかしな発想。伸び伸びとプレーさせることこそ求められる筈だ。

  私が大嫌いな世界がある。それはプロレスラーのアントニオ猪木氏は一般人に気合を入れる光景で、芸能人やマスメディアが何を勘違いしているのかと常々思っ てきた。戦争と言う愚かな時代ではない。「根性」という言葉の意味を誤っているスポーツもあるみたいで、人の世の原点を考えて欲しいもの。

  さて、ボーイング787の問題が続いている。バッテリーの火災、燃料漏れ、ブレーキの不具合など、次々に発生するのは不思議なこと。過去に利用したことが あるが、こんな問題を知ったら二度と搭乗する気持ちにならないのは当然のこと。その背景にマンネリがあるような気がしてならない今日だった。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net