2014-05-28

??0世紀の思い出から  NO 3649


東京のホテルオークラが建て替えられるニュースがあった。東京オリンピックに備えてという考え方もあるようだが、ホテル業界で知られる名門だけに注目されている。

昔、東京のホテルの御三家は「帝国ホテル」「オークラ」「ニューオータニ」と言われていたが、次々に新しいホテルが登場した頃に「新御三家」という言葉も生まれ、「パークハイヤット」「ウエスティン」「フォーシーズンズ」が選択されていた。

「フォーシーズンズ」も外資系との提携を終え、「椿山荘」という呼称になって久しいが、リッツ・カールトンなどの進出で高級ホテル業界にも競争が激しいようだ。

ホテル業界に「法宴」という言葉が飛び交うようになった頃、ある大規模なフェアから講師の依頼があった。

私の講座はオークラの当時の総支配人だった橋本氏だったが、氏がお父様の偲ぶ会を仙台のホテルで行われた映像資料を拝見させていただいたこともあり、控室でお話したことを懐かしく思い出す。

「法宴」とは「法要の宴会」という発想だが、地方の観光地の温泉旅館でも打ち出しているところも多く、お粗末な白木祭壇をHPに掲載されているところもある。

京都で有名な料亭があるが、そこの法要の「御斎(おとき)」は本当に食事のみ。ご遺影やご位牌はご遠慮くださいとはっきりと表記しているのでびっくりした。

同業者や葬儀司会者向けの指導で教えて来たことに「日本の文化は『神仏』と共食」ということがある。神道なら「直会」があるし、仏教なら「御斎」となる訳だが、前者には「乾杯」があり、後者には「献杯」がある。

開会の前に献杯の意味について伝えることも教えたが、こんな指導を受けたことのない人達が気の毒に思える。

外 国で内乱みたいな状況になり、「5人以上集まってはいけない」という臨時行政側の発表があったニュースもあったが、我が国でも遠い昔に「人が集まれば一揆 と見なす」と禁じられた歴史があるが、それでも法要などの仏事には許されていたこともあり、何かにつけて人が集まる口実に使われていたこともあったようで ある。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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