2006-11-03

休診前の幸運  NO 1676


 担当した葬儀を終えてから遅めの昼食、近くの蕎麦屋さんに入ったら近所の整骨院の先生と会った。そこで腰痛を訴えて「行きますからよろしくね」とお願いした。

 蕎麦屋さんご夫婦も私と同じ患者友達、そんなところから先生があちこちの往診にも行かれて大変だと伺っていたが、帰宅して着替えて行ったら先生が対応くださって幸運だった。

 腹這になって背中から腰の方を押さえいただくと気持ちがよい。ちょうど腰の部分を押さえた時に「カクッ」という骨の音がして、その瞬間から少し楽になったみたい。そこで着替えてお通夜の様子を覗きに行けた。

 お世話になった「かない整骨院」さんに新型の治療器具が入っている。蕎麦屋さんご夫婦も体験されたそうだが、その感想からは効力があるとのこと。10分程度の利用で1時間ほど運動したようなメリットがあるそうだ。

 ぎっくり腰の状態では利用不可ということだったが、少しよくなったら体験してみようと思っている。

  さて、今日の葬儀、喪主さんのご謝辞で披露された故人のエピソードに感銘を受けた。ある宗派の管長さんとの出会い、そのご仏縁が人生の宝物になったという ような物語。個人情報という観点から詳しくは紹介できないので残念だが、教科書に掲載していただきたいようなお話。匠と称された見事な人生に心から合掌を 申し上げた。

 ご出棺をお見送り、その後で数名の会葬の方々との会話。「あんた、時間を計算しながら進めているの?」「いつもぴったりとご出棺するね」なんて質問があった。

 今日も男性、女性の2人バージョンのナレーションがあったが、当然すべての時間配分は考えている。ご親戚や参列者のご人数、ご読経のスピードなども関係するが、プロとして絶対にしたくないのは「急いでいる」というイメージを感じさせないこと。

そ れらは、親戚の方々の指名焼香読み上げひとつにもテクニックが秘められている。そんなことを学びに全国から司会者が来社するのだが、そのバックに聞こえる 読経の雰囲気をどのように相乗活用させるかなんて言ったら誰もついて来れないだろう。そんな自己満足の世界が年輪の色なのである。

 11月になったのに、この気温の高さは異常な感じ。式場内にエアコンで冷風が必要なほど。お陰で献灯のご点火が大変だったハプニングもあった。

夜 に「ちょっとだけ電話番を」と頼まれた瞬間に電話が鳴った。「**町会の**です。ご近所でご不幸が」というご葬儀の依頼。承った最後に名前を申し上げた ら「えっ、社長じゃないの!びっくりさせないでよ」とのお言葉が。こんなタイミングも「ご仏縁」のなす出来事なのだろう。

 スタッフから番組制作会社から電話があったと報告があったが、彼らの世界は一般的営業時間を考えないようで、いつも夜に掛かってくる。そんな場合には辞退しなさいと命じてある。

 雑誌、新聞、ラジオ、テレビの取材申し込みの中に多いのが広告絡み。弊社のスタッフ達はそんな経験からこの部分には長け、「CMは必要ございませんので」とお断り申し上げている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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