2017-02-20

高齢になって  NO 5986

禁煙マーク月曜日である今夜のBS番組は楽しみである。音楽の専門家達が揃って歌い上げるフォレスタのひとときだが、ピアノ伴奏が時には連弾になって興味深い。

歌詞も流れて来るのでふと口ずさむこともあるが、DVDも出ているようなので近い将来に参列者が故人のために献唱出来るような空間を完成したい。

悲しみの強いケースでは参列者は何かしてあげたい心情が生まれているもので、それをただ焼香という行為だけで済ませてしまうことに随分昔から疑問を抱いていた。

弊社の葬儀式場では随分前からジャスラックと契約を結んでお客様が持ち込まれて来られる音楽CDを流すことも可能だが、DVDとなればまた異なる申請を行って契約を締結しなければならないだろう。

前にも書いたが、フォレスタの番組を提供しているのは非破壊検査株式会社で、この会社は詩人の「金子みすゞ」さんの詩を用いたCMが流れるので好感を抱いている。

樋口一葉、金子みすゞ、滝廉太郎など早逝してしまったことが残念に思えてならず、もしも現在の平均寿命ぐらいまで存命されていたらどんな作品を残されただろうかと惜しまれる。

何度か山口県長門市仙崎にある「金子みすゞ」記念館に立ち寄ったことがあるが、私が彼女の詩と初めて出会ったのは月刊雑誌「プレジデント」の中で特集されていたのを読んだからで、めったに感じることのない素晴らしい衝撃を受けた瞬間だった。

それは、今から40年以上も前のことだが、この雑誌の購読を勧められたのはあるお寺の住職で、1年間の購読をプレゼントくださり、その後はずっと定期購読していた雑誌である。

私の愛読書は「大法輪」と「PHP」だが、不自由な目で今でも天眼鏡を片手に読んでいるが、最近のテレビCMに目立って多い「ハズキルーペ」でも買おうかとも考えている。

今月はお寺関係の葬儀が多い。数日前に妻がずっと交友関係のあるお寺様の先々代の坊守さんの葬儀が行われたが、今日は別の宗派のお寺の坊守さんの葬儀があった。

何度かそのお寺で行われた葬儀の際にお会いしたことがあるが、美しく齢を重ねられた上品さが印象に残っており、心から手を合わせた。

友人が肺を患って入院している。どうも喫煙が原因のようで、「もっと早くに禁煙していたら」と嘆いていた。

鼻に管をセットして酸素ボンベを載せた車を引っ張ってあるいている知人がいるが、彼も「禁煙していたらこんなことにならなかったのに」と嘆いていた。

政府が飲食店やホテル業界などでの禁煙を法規制しようと動いているが、業界の一部から強い抵抗感が出ているようだ。

私もかつては喫煙をしていたが、10年前に腹部の大手術を受ける際にケアを担当してくれる女医さんから言われた言葉で禁煙をすることにした。

「これを機に禁煙された如何ですか?」「この病院に喫煙を原因とする肺気腫や肺がんで苦しんでいる患者さんがどれほど多いか想像出来ますか?」「皆さん全員が喫煙をされていたことを後悔されています」「あなたは明日に大手術を受けられますが、手術中、術後から退院まで一切痛みを感じることはありません。医学が進化して痛みを和らげる薬がいっぱい存在しているからです。でも苦しみを緩和させる薬は存在しないのです」

この言葉によって禁煙することが出来た私だが、この女医さんに出会わなかったらきっと喫煙しているだろうし、すでにあの世へ出立していたかもしれないので、改めて出会いに感謝して手を合わそう。

今日の写真は喫煙されている方々の禁煙を願って。
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