2014-01-12

風化しないように願って  NO 3506


今日の夕方のBS放送でJR九州の話題の観光列車「ななつ星」の特集をしていた。BGMに使用されていた曲を何処かで耳にした記憶があるがと考えたら、かつてNHKで放送していた司馬遼太郎さんの原作ドラマ「坂の上の雲」で流されていたものだった。

「ななつ星」は今でも予約が殺到するほど人気が高いそうだが、昨年に入院した医療費で多額を要し、それで乗車出来たのにと考えると改めて痛い思いをしたと後悔する。

まだしばらくはこの世に留まるつもりなので、「行きたい」「見たい」「会いたい」「乗りたい」などの「たい」という欲望を現実化したいものである。

昨 日、シーンの「会長のコラム」や「幸せ列車」のコラムを更新しておいたが、前号の「独り言」で触れた気仙沼のたこ焼き店「なにわのたこよし」さんの件だ が、朝日テレビ系の番組「人生の楽園」のHPにご夫妻の写真まで登場する予告版がアップされており、その内容が「幸せ列車」のHPに紹介されていた。ご興 味があれば上部の<HOME>からどうぞ。

気仙沼に立ち寄ったのは昨秋11月22日だったが、新幹線から一ノ関駅で乗り換えた「ドラゴン 鉄道」の普通列車のカーブが多かったことも印象に残っているが、ホテルで宿泊して次の日に再会したご夫婦から耳にした津波の体験談は想像を絶するもので、 月日の流れで風化してしまうことがあってはならないと思って帰阪した。

「たこ焼き」も焼いて貰ったが、ホタテ入りなどのメニューもあり、その地の方々に愛される存在になって復興への元気を呼び掛けておられる姿を実感し、気になっていたことを一つクリアすることが出来たので何よりだった。

ホテルは港寄りの高台だったが、そこから気仙沼駅に行く中間ぐらいに店舗があり、しばらく行くと市役所があったが、その市役所にも津波が押し寄せたそうなので衝撃だった。

過 去に掲載された新聞記事によると、ご夫妻がそれぞれの仕事を退職されて「明石焼き」の店を開業される予定で準備中だったのに、すべてを津波が奪ってしま い、夢が消滅してしまったそうだが、そこから軽トラックと仮設テントで「たこ焼き店」を開業、ご主人の持ち前の前向きな明るさで現地の被害に遭われた方々 に光を与えられているような気がした。

人生とは何時何処でどんな災難に遭遇するか分からないものだが、店舗の近くで買い物をした妻がその 店の人達から耳にしたそうでうこの地の皆さんに愛される存在になっている」と報告があった。自然の猛威でズタズタにされた皆さんだが、そんな中から立ち上 がられることだけでも凄いこと。その番組のHPに「青少年に見て欲しい番組です」というようなコピーがあったが、まさにそうだと思った次第である。
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