2013-08-31

偏食の不幸  NO 3384


 友人から淡路島の「タマネギ」が届いた。お蔭で「すき焼き」だった夕食の予定がカレーライスに変更となった。

 病的な偏食である私は牛肉の入ったカレーライスは食べないし、すき焼きでも我が家独特の取り決めがあるので、友人達が「信じられない」と呆れている。

 大好物は「じゃがいも」で、北海道の友人が送ってくれるので喜んでいるが、「肉じゃが」にしたら「じゃがいも」も食べない勝手な自分の不幸が情けなく哀れんでいる。

 過日に来阪した人達と「明石焼き」の店に行ったが、「たこ抜き」で注文したことを書いたら数通のメールが来て笑われていた。

 我が家の夕食メニューに多いのは、関東炊きに炊き込みご飯だが、そのどちらにも動物性の具材は入っておらず、例外は出汁のための「じゃこ」ぐらいである。

 昔から「焼き魚」も苦手で、食べ終わった後の様子が恥ずかしいもので、旅先の旅館で焼き魚の料理が出たら、前もってお断りをしてから始めることにしている。

 山陰や北陸に行けばどこでも「カニ」料理が出て来るが、生まれてから現在まで食べたことがないので大変で、カニを食べる十人の旅行企画に私だけ別の料理を頼んでおいたら、変な人と思われた出来事も体験している。

「ウ ニ」や「アワビ」も駄目だし、貝類やキノコ類も全く駄目なので海鮮料理が売り物の海側のホテルや旅館に行くと困ってしまう。ある料理旅館で「ウニ」「アワ ビ」「カニ」がダメと言ったら、びっくりするほど「松茸」を出してくれたのでびっくりしたが、それも駄目と言ったら仲居さんが言葉を失うような表情を見せ られた。

 近所によく利用する蕎麦屋さんがあるが、ここでの「鍋焼きうどん」も私だけのオリジナルメニューだし、友人の割烹で「鰈のから揚げ」を注文すると、普通は三枚に下すものだが、特別に5枚に下して貰うのだから変わっている。

 偏食があるということは不幸である。だから何回も入院することになったのかもしれないが、こと食べ物に関しては頑固一筋。それらはこれからも変わることはないだろうが、病院食で豆腐料理ばかりを食べたことは二度と御免と思っている最近である。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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