2017-06-13

久し振りに  NO 6988

有馬の金泉ずっと続く神経痛が辛く、最も効能があると紹介された有馬温泉の「金泉」に行ってみようということになった。

大阪梅田の阪急3番街から高速バスが出ているので利用したが、特急ではなく急行だったので新大阪駅と千里中央駅近くで乗客を乗せるので結構時間を要する。千里中央付近を出発したのは梅田を発車してから40分を経過していた。

池田インターから中国道に入り西宮山口ジャンクションから阪神高速を経て有馬温泉へ向かう行程だが、出発してから70分後に有馬温泉のバスターミナルへ到着した。

定員55人の大型バスだが、乗車されていたのは焼く0人。平均年齢は恐らく60歳を超えている雰囲気だったが、前日に起きた東名高速道路での反対車線から飛んで来た乗用車と衝突したバス事故の話題をしている人が多かった。

バスターミナルからホテルへリハビリを兼ねて歩いていくことにした。過去に何度か利用したことがあるが、いつも車だったので歩くのは初めてのことだった。

消防署の前だった記憶があり、そこまでの道も分っていたが、上りの坂道は想像していたよりはるかに強烈で、消防署の所からホテルの玄関までの階段は手摺もなく大変だった。

玄関には和服姿の仲居さん達が数人いたが、歩いて到着した我々にびっくり。ましてや杖を手にする私の姿に信じられない表情をされていた。

館内に入ってエスカレーターでフロントのあるロビー階へ行き、フロントでチャック員をしようと名前を行ったら、「宿泊者カード―のご記入は必要ございません」と言われた。それは妻がよく利用しているホテルで、毎月情報誌も届いているので名前だけで仲居さんが部屋へ案内してくれた。

ツインベッドに7畳半の和室のある部屋だったが、久し振りに静かな山の風景を眺めることが出来た。

扉の下から夕刊が入っている。記事を読んでいたら興味深いことがあった、それは「1階」「2階」は「かい」なのにどうして「3階」は「がい」なのかということで、最近の若い人達の使う言語では「3かい」と言う人が多いそうだ・

食事の前に大浴場に行き、ちょっと温めの「金泉」に入った。褐色の湯で壁に説明書きがあった。鉄分が多くて空気に触れることで参加して褐色になるそうだが、温泉に詳しい友人が「温泉の効能は、今、温泉に入っているんだというリラクゼーションが大きい」と言った言葉を思い出しながら10分ほど入っていたが、上がってから黒豆茶を振る舞ってくれるカウンターのある待合コーナに座っていると、びっくりするほど汗が出て来た。

気分的なこともあるだろうが、少し神経痛が和らいだように感じ、就寝前のマッサージを楽しみにしていた。

我々シニア世代は様々な特典が生まれている。日本航空や全日空は当日便に空席があれば割引料金が設定されているし、映画館でもシニア料金が一般的だが、ホテルや旅館業界でもこの特典を謳っているところも増え、今回利用のホテルにもそれがあった。

マッサージの方と10数年前につくば市の「ホテル オークラ」でのマッサージのことを話題にしたらびっくりする事実が判明した。それは沖縄人らしい風貌から高校時代に関西汽船の「浮島丸」で沖縄へ行った時の体験で、吹き荒れた強風で大変な目に遭って那覇の泊港へ入港する際に岸壁に数千人人達がおられ、「みどり丸」という客船が横転して沈没した事故の発生からだった。

「ホテル オークラ」でマッサージを担当くださった方は「従妹をみどり丸の遭難の被害者でしてね、岸壁に行っている時に浮島丸が入庫して来た姿を憶えています」という会話になって驚いたのだが。今回のマッサージさんも沖縄出身の方で幼い頃に「みどり丸」の遭難事故があったことを憶えていると聞いてびっくりすることになった。

彼は前日の六甲国際で行われた女子プロトーナメントの「宮里 藍」選手について「沖縄の星です」と言われ、神戸電鉄の谷上駅からシャトルバスが準備されていたそうだが、大変な混雑ぶりだったと話されていた。

今日はそんな話も聞いたので神戸電鉄を利用して三宮で出て異人館のある北野地域でランチタイムを過ごして大阪へ戻ったが、JRの新快速が恐ろしいので阪神電車の近鉄奈良行きの快速急行で鶴橋まで利用した。

朝風呂で「金泉」に入ってゆっくり過ごしたが、有馬の湯は確かに効能があったように感じた。

今日の写真は有馬温泉で入って来た「金泉」の湯を。
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