2020-01-10
人生のページ NO 8679
ナースステーションまで行ったら、「院内感染」対策の張り紙が掲示されている。インフルエンザやノロウイルスの持ち込みに神経を尖らせているようで、面会申込書の書き込みが済むと消毒液が手に掛けられた。
病室に入るとベッドの背もたれが少し上がっている。ずっと目を閉じた状態だったが、今日は目を開けており、「お茶を飲みたい」と所望されたので看護師さんに確認に行った。
リクライニングをもう一段上げて咽せないように配慮をされたが、鼻から管が入っているので可哀想だ。
喉が渇いていたのだろうか、びっくりするほど飲んだが、付き添われていた看護師さんが「次回に来られる時にリップクリームを」と言われた。
ずっと高熱が続いていたこともあり、唇が荒れている状態になってしまっており、何処かで駆っていかなくてはならないが、テーブルの上にあった体温計で計測すると、37度台になっていてホッとした。
昨夜に関東に在住する娘からメールが入っていた。1回目の入院から退院した際、桃谷駅で券売機で切符を購入する行動を目にしてガラパゴス的な思いを抱いたとあった。
爺さんも年なんだからこの先をどうするか真剣に考えなさいよというようなこともしたためられてあり、ちょっと考えさせられた。
昼食は「がんこ」の定食にしたが、夕食は友人の割烹に立ち寄った。数日前に交流のあるご夫妻が来られていたそうで、妻に会いたいと言われたことから、入院していると話したら「あんな元気な人が!」驚かれたそうだが、友人が携帯電話でその相手さんに繋ぎ、私と話すことになった。
初めにご主人が出られ、続いて奥さんが登場されたが、1週間後ぐらいにお見舞いに来て下さるそうで知らせておかなければならない。
何度かゴルフをご一緒したこともあるし、この割烹で先代さん時代からの繋がりもあり、深いご仏縁があるので懐かしかった。
自宅に戻って入浴をした。もしも病院から緊急の電話があったらいけないと携帯電話を洗面所に置いたが、バスクリンの温泉の素の香りが漂っていた。
手にしたタオルは鳥羽シーサイドホテルの物だった。このホテルには4回利用したことがあるが、同室であってもタオルのホテル名の色が変わっているので面白い。昨年に孫を伴って伊勢神宮へ参拝した際にも利用したが、三つの棟それぞれに大浴場があるのも嬉しい環境である。
浴室を出て乾いたタオルを手にしたら、それは函館の湯の川温泉「竹葉新葉亭」の物で、昨年の8月に利用した際に持ち帰った物だった。
「竹葉新葉亭」は私が9回、妻が7回利用している。2回の差は、九州の友人とゴルフで大沼公園に行った時に初めて宿泊したものだが、その時の夕食は旅館ではなかった。
昨年の8月には私が特別にお世話になっている方を案内して立ち寄ったものだが、素晴らしい和風旅館であることを利用して実感されたと仰っていた。
観光地のホテルや旅館では朝食のバイキング形式が多いが、私は旅館らしい朝ご飯が大好きで、温泉地で宿泊旅館を調べる際、必ず朝食のチェックを行っている。
我が家にはこれまでに利用した全国各地のホテルや旅館のアメニティグッズが存在しており、今回お世話になったヘルパーさん達がびっくりされていた。
持ち帰ったタオルの文字を目にすると、妻と旅行をした光景を思い出すが、また新たなページを増やすことが出来るようにと手を合わせている。
今日の写真は昨年の6月に行った三朝温泉「依山楼岩崎」で撮影した朝食を。