2017-12-24

雨のイブ NО 8067

旅館の小径 過日に新幹線「のぞみ」で発生した台車の亀裂事故について触れたが、全国の鉄道で架線事故なども多発しており、乗客が車内で数時間も余儀なくされたというニュースもあり、安心のブランドという日本製品にも様々な問題が浮上して来ているようだ。

専門家の分析解説によると「耐用年数」という問題と「技術後継者不足」を指摘されていたが、私は目の前の数字を追い掛ける利益中心の横着な経営者が増えた社会と、職人魂の希薄があると思ってしまう。

前号で触れたブランド牛の詐称問題やイオンの葬儀の行政措置もそうだが、何でもありでも踏み込んではいけないレッドラインはどんな世界にも存在し、法に抵触することは羞恥で最悪だと指摘したい。

新幹線の問題で思い出したことがある。私が高校生の時代に知り合った人物のことだが、彼は中学を卒業して集団就職で大阪市内の家内工業所に就職していたが、その間にプレス機で製造していたのが新幹線の架線を吊り上げる部品で、東京オリンピックの前の3丁目の夕日の時代に「新幹線ってどんなだろう? いつか乗りたいなあ」と言っていたが、子供や孫が乗車することも考えて精魂込めて製作していた。

そんな彼は20代の時に胃癌で亡くなってしまったが、お姉さんが東京の国立に在住されていたので一緒に「ひかり」を利用したことがあり、その時に車窓から反対車線側の架線を見ながら「あの中に俺が作った物もあるだろうな」と嬉しそうに語っていたことが懐かしい。

そんな職人気質の人達が少なくなりつつあるようで、それらが後継者不足につながっているようだが、「口伝」や「一子相伝」という言葉を思い浮かべながら日本人の大切な文化の崩壊に懸念を感じるこの頃である。

ここからは「幸せ列車」の「10年前の独り言」から転載を。

何をやっているのか!  NO 2071   2007-12-22

ペットボトルの水1本が3万円とはびっくり、正に「神」の水でご利益があるかもしれないが、宗教の強迫商法と言う罰当たりな連中があちこちに出没する社会は嘆かわしい限り。警視という役職にある者までが加担していたとは信じられないこと、「信じていたから詐欺ではない」と発言していたニュースに唖然となった。

お守りを開けたら中に墨で文字が書かれていたが、あんな物に大金を納めてしまう人達があまりにも気の毒。それで数千人で100億の被害が出ているとは驚きである。

ヒーリングとは便利な言葉、それを「騙しのキーワード」にしたら許せない。「癒」の文字を分解し、その意味をしっかりと学んで欲しい。

テレビで堂々と「出任せ」発言をしている「占い」オバサンもおり、それを利用し、社会の裏側でお墓など「相」に関する強迫商法も知られているが、弱者に「売らない」ようにして貰いたいと願っている。

遺族の悲しみということで、「どうなっているの?」というニュースがあった。9年前に学校の吹奏楽部でのイジメから自殺をしてしまった娘さん。学校側が部員達の書いた作文を見せない行動から裁判になり、遺族が仕方なしに和解をしたという内容だった。

近々に判決が出るところだったが、そこで学校側の意見が通れば作文が破棄される恐れがあり、それだけは避けたいと願う心情から和解に応じたものだが、きっと作文の中には「ごめんなさい」という記述もあった筈。学校側が責任を認めたくないところから拒否した行動は憤懣この上ない姿勢、こんなことが教育の世界で起きていたとは信じられなかった。

その背景にあって感じたことは、音楽を共有する仲間でイジメがあったという事実。そんな連中は楽器に触れる資格がないと教えたい。

吹奏楽やオーケストラなんて「邪(よこしま)」な心の奏者が一人いるだけで壊れてしまう世界でもある。音楽とは、心の伝達をする聖域なものだと考えよう。

新聞やテレビで毎日のように地球環境問題が採り上げられているが、我々団塊世代の孫達が還暦を迎える頃のことを考えると恐ろしい。どこから見てもアメリカも問題だが、隣国の中国には恐怖感を覚える。伝えられる砂漠化、そして河川汚染から大気汚染への無策の現状を見るととんでもない国家である。

ニセモノのオンパレードもびっくりだが、日本の名のある大企業がビジネスだけ中国進出をするのは将来の存亡につながるだろう。低コストの労働力は魅力だろうが、小さな島国の我が国は、すべての製造物にあって世界のオンリーワンを指針するべきであって欲しいと願っている。

今日の写真は今年3回行ったお気に入りの旅館。熊本県「平湯温泉」の「湯の蔵」を。
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