2018-03-08

旅の情報誌を見ながら  NO 8137

或る列車私と同年生まれのご住職がいる。先代ご住職の葬儀を担当させていただいてから随分となるが、坊守さんと妻が同じ誕生日という不思議なご仏縁があり、毎年誕生日にプレゼントを交換したり会食をする交流が昔から続いている。

そんな彼女が昔から行きたかったという北海道の礼文島へ行かれたそうで、その体験談を聞いて礼文島に行きたいと言い始めた。

ネットで調べてみると稚内からフェリーを利用することになることを知ったが、大阪から稚内への直行便がなく、千歳空港か乗り継ぎしなければならない。

札幌から特急を利用して稚内まで行くにしても5時間以上を要するので随分と遠く、改めて北海道の広大なことを認識した。

前にも書いたが昭和の名横綱「大鵬関」の出身地である川湯温泉にも行きたいが、稚内から移動するとなると旭川で乗り換える長距離となる。北海道は苫小牧から東に行ったことがないので行ってみたいと思っているが、函館を経て帰阪するとなると大変な行程になる。

JTBから定期的に郵送されて来るパンフレットに九州2泊3日の旅行に興味を抱いた。往復の新幹線はグリーン車利用で、出発日によって宿泊するホテルや旅館が異なるが、ハウステンボスの「ホテル・ヨーロッパ」、嬉野温泉の「ハミルトン宇礼志野」、雲仙「宮崎旅館」、嬉野温泉「茶心の宿・和楽園」などが企画されているが、何よりの魅力は滅多に乗車することの出来ない「或る列車」を貸切る企画となっていることで、それを目にした妻が「貸しているお金が戻ったら行こうね」と言っていた。

2泊3日で一人「15万円」とは高額な旅行となるが、「或る列車」に優雅に乗車出来る企画は希少価値があるので是非行きたいと思ってしまう。

「或る列車」は戦前にアメリカに発注された豪華列車で、戦争から実現することがなかった幻の列車で、設計図から精密な模型を作った人物の作品から実現した観光列車で、鉄道マニアの世界で垂涎の列車となっている。

この列車が完成してJR九州で運転される時、模型の製作者の遺族が招待されている特集ニュースを観たが、その時から絶対に乗車してみたいと思っていた。

「ななつ星」「四季島」「瑞風」なんて絶対に抽選に当たらないというような倍率で実現不可能だが、この「或る列車」の企画は申し込んで満席でなければ参加出来る。「厳選の国内旅行」「旅物語プレミアム」というタイトルに相応しいJTBの企画だと考えており、何とか行ければと願ってしまう。

そのパンフレットには「利尻島・礼文島 さいはて大自然の楽園3日間」という企画もあった。「ホテル利尻」「礼文温泉 花れぶん」に宿泊する行程だが、一人「14万円から17万円」となっていた。

千歳空港乗り継ぎで利尻空港に入る行程だったが、勝手に苫小牧や函館に回る行程は出来ないのだろうかと思ってしまう。北海道には友人や知人が多く、体調が弱って来ているので再会して起きたい思いもある。

一昨日の有馬温泉での会食時に、挨拶で「私の人生にあって出会ってくれて有難う」と言ったが、それは私の本心である。歩行するのに地面に着く足の裏に違和感を覚える最近で、この世の出立がそう遠くないような気もしている。

「動ける内に」「見える内に」という思いがいよいよ強くなって来たこの頃である。

今日の写真は「或る列車」を再掲しよう。
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