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2005-01-14

小さな芽生え?  NO 1036


 明治、大正、昭和、平成と四代に亘る人生、見事に101年間を生き抜かれたお方のご葬儀、「ご苦労様でした」と最敬礼で担当申し上げた。

 ご出棺前の謝辞、ポッと浮かんだ俳句で締めくくり。参列者の皆さんが「そうだよね」という表情をされる中でご出棺をされた。

 事務所に戻ると「エライことです」とスタッフから。明日に続いて、明後日も私が担当しなければならないお寺様での葬儀が入っていた。

 なんと故人は105歳。今年に入って100歳以上が3名様も。そのすべてが女性ばかりというのも凄いこと。<またまた肖りたい>と進行申し上げるが、スケジュールが大変で困っている。

 16日の葬儀を終えて神戸に向かい、数ヶ所で行われる阪神大震災慰霊式典のお手伝いもあるし、弊社のスタッフの一部を、私とは別の式典に回さなければならないよう。そこは明石方面、神戸から1時間以上も距離があるとのこと。

 17日の本番に向けて前日にリハーサルもあるが、「17日に友人の結婚式が」と休日申請している女性スタッフもあり、18日には私の講演というスケジュールも入っていてキャスティングで頭を悩ませている。

 <何でこうなるの?>と思いながらも何とかしなければならず、頭の中で時間計算をしている。

 今日のラテンコンサートだが、お通夜担当のスタッフが多く、最小減の社員に受け付け、誘導、照明を任せ、私が司会をしながら音響を担当することに。

前回に大好評を博した「健康発声法」が面白く、ご出席された方々が喜ばれたが、予想外に満席になりスタッフ達が驚いていた。

 今晩のお通夜を担当したスタッフから、それぞれの状況を確認しながら、ふと見ると、きれいに散髪してきた社員がいる。昼までと異なったヘアースタイル、<いつ散髪屋さんに?>と不思議に思っていたら驚きの報告が。

 昨年に担当申し上げたお客様が有名な理容師さん。ご精算に伺ったら「お礼に」と散髪と顔のマッサージまでしてくださったそう。

 「ものすごく得した感じです」と満面の笑み、確かに技術を感じるヘアースタイルに感心した。

 地元の方が多くご出席くださった今日のコンサート、「こんな近くで優雅な時間を有り難う」と嬉しいお言葉、またイベント申し込みが増えると予想しているが、私は根っからの音楽好き人間。本物のプロと呼ばれる人しかゲストに招かない。

 コンサートを企画することで重要なこと、それは遅れて来られた方が入り難い環境を作ること。ライオンズクラブの例会のように定刻で始める慣例をしっかり築き上げること。

 そんな空間作りが私の仕事。音楽の文化は主催者や出演者だけではなく、ご出席いただくお客様によって形成されるもの。今、我が生野区に音楽の小さな文化が生まれようとしているような気がしている。
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