2016-05-26

懐かしい「独り言」  NO 4866

キャデラック午前中に行われていた葬儀に参列。地元の商店街で50年間店舗を営んでおられた歴史もあるし、人望から商店街組合の役員としてご尽力されていた時代があり、何度もお話したことがあるのでご遺影を目にすると辛い感情が生じた。

伊勢志摩サミットが始まったが、中部国際空港から会場へ向かう予定の自衛隊のヘリが悪天候で飛べず、カナダ、ドイツ、フランスの首脳は陸路で向かったというニュースがあった。

伊勢湾岸道、東名阪、伊勢自動車道という行程と想像するが、天候と言う想定外のことがハプニングにつながったようである。

カナダの首相が1日早く来日され、夫婦で結婚記念日を祝って和風旅館を利用されたニュースもあったが、それらはポケットマネーで舛添都知事と全く異なる行動をされているところから都知事への批判が高まったよう。

「幸せ列車」のコラムに「10年前の独り言」が紹介されているが、今日の号で囲碁の「劫」について書いていた。今でも通じるテーマなので一部をコピーして転載する。

高段者と碁を打っていると<エッ!>と驚かされる打ち込みに驚かされることがある。<そんなの無理だろう?>と思っていたら段々と逼迫し、気が付けば勝敗を左右する「劫」という状況になっており、こうなれば高段者が確実に有利な展開となってしまう。

故に「劫」を仕掛けられるようになって、初めて碁の入り口に立ったとも言えるだろう。

落語「寿限無」に途轍もなく長い名前が登場し、その中に「五劫の摺り切れ」という言葉が出て来るが、これは過去に書いた「天女の羽衣」の物語に由来している。

「劫」とは、一辺が160キロもある岩に、3年に1回舞い降りてくる天女の羽衣が触れ、岩が擦り切れるまでの長さを表す単位であり、この字は未来永劫という言葉などにも使われている。

古代のインドで時間の単位だった「劫」は、梵語から「カルパ」と音訳されるそうだが、「億」や「兆」などの数字の単位にも「京」に続く大きな数字が幾つも存在し、ゼロを生んだインドの不可思議な世界が興味深いところだ。

それらの一つに「載」という単位があり、何と「10」の「44乗」というのだからびっくりする。

仏教の講義で学んだことだが、法華経に「塵点劫」という喩えの物語りがあり、それは気の遠くなりそうな数字で想像出来ないものだった。

この世に存在するすべての土を粉々に砕いて砂にし、それを千の国を通った際に一粒ずつ撒き、その砂がなくなるまでに通った国の数というのだから信じられな いほど遠い世界。それらは天文学の数字にも折り重なってきて面白く、無限を表す「横8」を思い浮かべて自己納得するばかりである。

ホリエモン氏が「諸行無常」という言葉に興味を抱いていたようだが、ニュースを耳に「商業無情」の間違いではと思ってしまった。

今日の写真はその終章で触れていたキャデラックを。憧れていた車で全長5メートル70センチ、5700cc、満タン92リットルだった。
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