2016-08-31

自然災害  NO 4962

室戸台風で全壊した四天王寺の五重塔今日「水曜日」はメールマガジン「まぐまぐブログ」の送信日。過去に行った宗教関係の講演について触れた。後援を依頼されて全国各地へ行ったが、そこで学ぶことが多かったし、ご仏縁に結ばれて現在も交友している人達がいっぱいいることは大きな宝物とも思っている。

宅配物が届いて包装箱を見たら「クマモン」のキャラがある。送り主は熊本県の宇土市の人物で、地元の産物である梨が入っていた。過日に地震で甚大な被害の出た宇土市役所の解体が始まったと報道していたが、今日の夜も震度5の地震が発生していた。

震源地は私の友人夫妻の居住する地域で、さぞかし驚いていたと想像するが、まだ余震が続いていることにびっくりである。

台風10号による深刻な被害が東北や北海道に出ている。床上浸水などの後の始末は大変で、川の堤防が決壊した地域での被害は甚大である。

役所やホテルに浸水しているニュース映像が流れていたが、旅行中の人達もあちこちで足止めになっていると想像する。

朝ドラの「あまちゃん」の舞台になった久慈の駅周辺も茶色の水に冠水していたが、台風のパワーとは想像を絶するものである。

台風で忘れられない思い出がある。まだ中学生だった頃だと記憶しているが、第二室戸台風が襲来する中、弊社の先代が天王寺区の一心寺の近くで葬儀を担当していた。「危険ですし日程を変更しましょうか?」と提案してもご遺族は「逸れるでしょう。それに会葬者が来られなくても家族と親戚だけで進めますから」と決定された。

そして当日の朝、逸れるどころか我が大阪は直撃を受け。外に出ることも不可能な暴風で式場にも行けず、式場の外側に並んでいたロープで対策を施していた20対ほどの「樒」も全部飛ばされて西へ300メートルの恵美須町周辺で見つかったという猛烈な台風だった。

現在のように気象衛星もない時代だが、大型で猛烈な台風という予想は新聞やテレビで報道され、室戸台風を体験している先代はこの台風が同じコースを進んでいると知って恐怖感を抱き。「手伝え」と言われて2人で大屋根に上がって木製のかなり大きな物干しをロープで固定した。

台風襲来中、2階で「バリバリ」という音がした。2階に上がって窓から確認すると物干しが飛ばされて隣の家の屋根を損傷させ、大量の雨水が流れて入って行く光景にびっくり。

謝罪と共に損害に対処しなければならないと覚悟していたら、午後になって暴風が少し治まったような状態になった。

そこで外に出て道路の向かい側から我が家の屋根を見たら、飛ばされた筈の物干しが存在している。隣家の屋根に直撃した物干しは反対側の隣家の物で、我が家を飛び越えていたことを知った。

我が家が加害者になっていなかったので安堵したが、台風の驚異的なパワーを改めて認識させられた体験で、それからも式場のテントが飛ばされたりして台風には何度も泣かされることになった。

今日の写真は室戸台風で五重の塔が全壊した四天王寺を。
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