2018-09-29

恐怖の襲来  NO 8329

病室沖縄で50メートルを超す暴風のニュース映像に恐怖感を抱く。銀行の大きなガラスが割れたり、12階建てのビルが暴風で揺れている現実が何より恐ろしい。あの21号の恐怖体験をまた迎えるとは予想だにしなかった。

インドネシアで強い地震が発生し、出ていた津波情報を解除した後に津波が襲来して大きな被害が出ていたが、自然災害には最悪の想定をするべきだと言う教訓を感じた。

南の海で台風25号が発生し、また襲来するかもしれないと考えるだけで逃げ出したぃなる。昔から強風が大嫌いだった背景にご自宅やお寺で行われる葬儀があった。受付や会葬者用のテント設営が何度飛ばされただろうか。お通夜が終わった深夜にご当家から「テントが飛ばされました」と電話があったことも忘れられない。

最近は葬祭式場が増えてそんな問題が解消されたが、強風の齎す被害は想像を絶するレベルもあり恐ろしい。

さて、昨日の号で触れた体調異変だが、食事の際や水を飲む際に右奥の舌に激痛を感じ、医院で診察を受けたら「舌炎」と診断されたが、処方されたビタミン剤を服用したら今朝から痛みが亡くなって改善した。

鉄分、亜鉛、ビタミンなどが欠乏すると口内炎で悩まされることもあるが、10数年前に体験した入院事件と友人が喉頭がんで亡くなったことに触れておこう。

数日前のテレビ番組で「喉頭がん」を採り上げていた。多くの患者がいるみたいで、食事をするのに問題があるし、手術を受ければ声帯を失うということもあり、音楽家として知られる「つんくさん」も紹介されていた。

「喉頭がん」や「食道がん」になれば何より日々の食事生活に支障を来すことになり、体力低下が著しいので深刻な症状になってしまう。

20年程前、友人が「喉頭がん」で亡くなり、辛い心情でマイクを手にしたことが忘れられない。

30代の頃から知り合ってずっと深い交友関係があり、結婚式に招待されたこともあるので衝撃だったが、共通する友人が見舞いに行って1週間後には面会謝絶となって会えなかったことが心残りで、奥さんから訃報の電話があった際に何とか葬儀を担当したいと思っていた。

彼の自宅は遠方で弊社のエリアから程遠く、地元の同業者の式場で行われることになったが、同業者が弊社や私のことを知っており、特別にという配慮で弊社が担当することが出来た。

共通する友人も一昨年に亡くなってしまって寂しいが、3人で祇園の茶屋で舞妓さんの踊りを観たことを憶えている。

高額な費用だったが、舞妓さんの踊りが観たいと言い出したのは彼で、副業でやっていた仕事で思わぬ収入があり、全額を彼が負担する案で進み、私が交流のあった京都のお寺さんの紹介でお茶屋さんを手配していた。

一昨年前に亡くなった共通の友人のお通夜に行ったが、お母さんから「舞妓さんの踊りを観たことが忘れられない」と私とのことを言っていたこと聞かされた。

私は大病を患って声帯の半分が機能しないので大変だが、リハビリ入院していた時に毎日1時間の発声療法を受け、何とかコミュニケーションが可能になったし、講演も何度か担当しているので自分でもびっくりしている。

十数年前、喉に痛みを感じ始め、医院へ行ったら「赤くなっている。扁桃腺かも」と診断され、数日間の点滴と処方薬の服用を続けたが、微熱が続いて水を飲み込む時にも激痛を感じるようになって最悪の状態になり、黒服に着替えて葬儀に行く前にフラフラになって耳鼻科の医院へ行ったら、鼻から内視鏡を入れられて「紹介状を書きますから病院へ」と言われてびっくり。そのままタクシーで赤十字病院の耳鼻科に行った。

窓口に紹介状を提出したのは午前11時前だったが、約百人の患者さん達がおられ、名前が呼ばれたのは午後5時半。何も食べていないので立つことも出来ず、看護師さんに車椅子で診察室へ連れて行って貰った。

先生は鼻から内視鏡を入れられてかなり驚かれたようで、このまま入院するようにということになった。

黒のネクタイは外していたが、黒服はそのまま。電話をして着替えを届けて貰ったが、病室まで車椅子で運んでくれた看護師さんも私の服装に驚かれていた。

そんな喉の激痛症状に私は「喉頭がん」か「食道がん」だと思っていた。それは昼時に病室にやって来られる先生の深刻そうな表情からも確信するようになり、先生に「原因が不明で困っている」という言葉に覚悟をしていたことも事実だった。

先生が明るい表情で病室に来られたのは入院から4日目のことだった。「原因が判明したよ。栄養失調だったよ」と言われてびっくり。

その日から点滴の中に鉄分と亜鉛の成分を入れたら、劇的というように回復。数日後に退院することが出来た。

気象庁が異例の会見で台風について訴えていた。進行速度が速くなったみたいで我が家も早目に天戸シャッターを閉めたが、3階と4階が吹き飛ばされないよう。家が倒壊しないように手を合わせながら迎える。

今日の写真は病室で撮影した1枚を。
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