2013-04-15

昔の話  NO 3255


 夕方のニュース特集を観ていたら、葬儀のトラブルというタイトルで冠婚葬祭互助会に関連する問題を指摘していた。掛け金が満期になっている会員で、100歳を越えている人が4万人も存在する不思議な事実を伝えていた。

  その大半がすでにこの世におられない人なのだろうが、裏を返せば会員としての権利を使用されなかった人となる訳で、「ご家族」が「ご遺族」になられた際に もご両親が会員であることをご存じでなかったらしく、互助会側にとっては誠に有り難くて歓迎する事象となっているようだ。

 番組の中では「割賦販売法」や「解約に関する高額な違約金や手数料」についても触れられていたが、それについて会員側が訴訟をされて勝訴となった判例からも、また「家族葬」の潮流という社会環境もあり、今、解約をされる人が増えていることも事実である。

 いずれにしても保険ではないということも理解されたようで、経営母体が営利目的の株式会社である現実を知られた方々も増えたようである。

  随分昔のことだが、互助会システムが社会に登場した頃、掛け金をして葬儀に備える考え方には強い抵抗感があった。我が国には香典という慣習があり、葬儀は 「敢えて用意をしていなかった」という故人に対するマナーからも、何色もない「白」のものが用いられるしきたりもあり、「白木位牌」「中陰用の五具足」な どが白い器なのはそんな背景があるからだ。

 そんなところから、互助会に入会されているケースでは「白」を使用する「取り敢えず」ではなく、「取り敢えず」に対する慣習であった香典を否定することにもなってしまい、大きな問題が秘められていることになる。

 そんなことを仏教会向けの講演で話したこともあったが、受講された方々からびっくりするほどの拍手を頂戴した思い出も印象に残っている。

  事前相談が多くなった最近だが、それは掛け金などの発想は一切なく、万が一の時の対応や、どんな葬儀を行うべきかを相談する内容が中心であり、結果として 「事前相談をしておいてよかった」ということにつながっているが、入会されている互助会の解約についての相談が増えていることも事実であり、葬儀に対する 社会の流れに大きな変化が生じているようでもある。

 さて、昨日「室津」のお寺へ向かうバスの中から、相生にある石川島播磨のドックに停 泊している二隻の大型フェリーが目に留まった。どちらも舞鶴や敦賀から北海道を結んでいる新日本海フェリーの船籍にあるものだが、単なる点検なのか引退な のかは不明だが、対岸から見てもかなり大きな船体だったのでびっくりした。

 新日本海フェリーは高速フェリーとして知られ、大型の船を時速に換算して50キロ以上で航路を結び、それまでの所要時間を大幅に短縮し、当時の運輸省から「急行料金」が認められた歴史もあった。

 九州と大阪南港を結ぶ航路をよく利用したが、面白い体験が何度もあり、幾つかを「幸せ列車」のコラムの中で紹介する予定だが、今日の会長のコラムには「マナー」と題して書いておいた。ご興味があれば「コラム 久世」で検索を。

 上部<HOME>には「幸せ列車」を。昔のドラマの「七人の刑事」の写真を確認中、「芦田伸介さん」「美川陽一郎さん」「天田俊明さん」「佐藤英夫さん」「城所英夫さん」などの懐かしい出演者の名前を思い出した。
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