2004-09-05
神官さんと震撼? NO 904
私が担当した2時間の葬儀、空模様が怪しくなってきたが、何とかご出棺までセーフ。
しかし、瓜破斎場から帰ろうとした時から大雨、片付けを担当していたスタッフ達がずぶ濡れになって気の毒だった。
故人には7人のお孫さんの存在があったが、ご出棺前、そのお孫さん達による「命の伝達」が行われたし、「匠」と称された故人の技術が、後継される喪主さんに見事に伝達されていることを謝辞の言葉の中で感じた。
ご出棺時、お柩はお孫さんたちだけで霊柩車に。6人の男の子と一緒に、1人だけという女のお孫さんもお手伝いされている。その光景がご不幸の中で「不幸でない」ひとときに感じたのは私だけではなかっただろう。
それぞれのお孫さんのメッセージが託され、ナレーションの前に女性スタッフが代読申し上げたが、車の中でご祭主さんから「あれはよかった」とお言葉を頂戴した。
今回のナレーションの創作は大変だった。祭主さんの祝詞と被らない言葉の選択、そのうえに弔辞の方が教会の関係者。その中に出てくるであろう言葉の表現を想定し、それらをすべて省くシナリオで構成した。
また、音楽の選曲で苦労もあった。奏楽の入る神式の葬儀、そこで流す音楽となれば簡単ではない。式場空間にマッチする音楽、それは、昨日の深夜に確認のうえ決定していた。
出来るだけ誰もが知られる曲がベターだが、そこに音楽的センスが必要。どこの葬儀社でも流す音楽は一切使用しない。それが弊社のプロとしての誇り。
「不思議な葬儀でした」の裏側には、そんな苦労も秘められている。
神式関係者の方が「初めて見た」と言われた「奉儀」だが、その際の音楽こそ不思議な曲。奏楽にもマッチするし日本の文化にもぴったりくる。この曲を使用するのは全国で弊社だけだと確信している。
さて、7時過ぎ、びっくりするような地震があった。大阪では震度4程度だったそうだが、縦揺れから横揺れになり、かなり長い感じがした。
幸い被害はなかったが、地震直後から電話の回線がおかしくなり、事務所で混乱したという報告があった。
沖縄には大きな台風18号、サイパン付近に19号も発生しており、日本列島に襲来しそう。また全国の葬儀の場を混乱させる。
今日の地震でも新幹線や私鉄が一時的に運転中止、高速道路も速度制限されていた。
葬儀の帰路も大変だが、行けなかったという問題が生じると後悔につながる。それだけは避けられるよう、早めに到着されることを願っている。