2019-06-23

温泉のこと NO 8506

九州 講演 郵送物の中に今月号の「ジパング倶楽部」の会報誌があった。特集は「熊本夏旅」で、「世界遺産・天草の崎津集落」「熊本だけど馬グルメ」「分子気分で浸る温泉」「阿蘇でめぐる山絶景」が組まれていた。

何度も訪れている熊本だが、興味を抱いたのは「分子気分でいい湯だな」で、北原白秋ら5人
の文学青年が旅した天草西海岸の下田温泉だった。福岡県の柳川に何度か行ったことがあるが、「北原白秋記念館」があり、一昨年の夏に熱中症観たいな症状になって気分が悪くなり、記念館に飛び込んでタクシーを手配して貰った出来事を思い出す。

同じページに種田山頭火の「行乞記」の一文が掲載されていた。「温泉はよい、ほんとうによい、ここは山もよし海もよし、出来ることなら滞在したいのだが、いや一生動きたくないのだが」なんて山頭火らしい言葉である。彼がそう言ったのは「日奈久温泉」のことで、熊本から鹿児島本線で八代に向かう途中の不知火海沿いにある。

もう少し南下すると水俣市があり、湯の児温泉が知られている。

山頭火は山口県出身の人物だが、九州や中国地方を放浪し、出家行脚しながら鰺の深い句を詠んだ俳人でもあり、湯布院温泉の奥座敷として風情のある湯平温泉にも彼の足跡があるみたいで一度行ってみたいと思っている。

与謝野鉄幹・晶子夫妻ゆかりの宿として阿蘇内牧温泉も紹介されていた。旅館「蘇山郷」の杉の間に投宿、「大いなるひと木の杉を阿蘇に圻(実字は石編に斤)りと、君がつくれる萬年の家」と詠んでいる。
     
熊本言えば夏目漱石も有名である。小説「草枕」の舞台になったのは玉名温泉の近くにある「小天温泉で、「温泉や水滑らかに去年(こぞ)の垢」と詠んでいる。

先月に講演で訪れたのが「玉名温泉」だったが、記憶によると玉名温泉は6回目だった。

過日に受けた目の手術の回復が進まない。痛い目をして高額な医療費を負担するのだから最悪だが、我が夫婦の医療費はびっくりするほど多額である。

今日も朝から採血検査を受け、痛い思いをしてきたが、妻が過日の受けたMRIの結果を聞きに行ったら、専門医で再検査をしなければならないそうで落ち込んでいた。

友人や知人達に入院している人が多い。それぞれが高齢になっているので仕方がないが、歩けることと目が見えることは大切なことで、もう少し行きたい温泉を楽しみたいと思っている。

夕方、寺田町駅構内にあるコンビニでパンや飲料水を買って横断歩道の所へ出たら、猛烈な雨見舞われて別のコンビニ「ファミリーマート」の前で雨宿りをさせて貰っていたら、50代の女性スタッフの方から声を掛けられ、「中の椅子席を利用してください」と言われて嬉しくなり、購入予定外の夕刊紙を買った。

自宅にいる妻に電話をして傘を持って来るように頼んだが、しばらくすると小雨になったので源ヶ橋から歩いてくるだろうと想像する商店街を通って帰宅したら妻がいるのでびっくり。「どうして?」と確認すると「余りにも雨が強かったので傘では無理と思ったの」と涼しい顔。我ら夫婦はそんな生活を営んでいる。

今日の写真は先月の玉名温泉での講演の一枚を。「お大師さんを背にするので座らずに喋ったら、膝の裏側が痛くなったが、温泉で温めたのは言うまでもない。
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