2002-04-12

??6年前の新聞記事から

昨日の「独り言」に誤字があり、書き直しましたら日付が変わってしまいました。
そんな事情で同日発信になってしまいますが、お許しくださいますよう。

書庫を整理していますと、懐かしい新聞記事が出て来ました。昭和62年2月28日付け、毎日新聞「八木亜夫の交談楽語」で、私の大きな写真も掲載されていました。

その当時の八木先生と言えばジャーナリストの世界では超有名人で、編集委員をされておられ、テレビでの解説などもご担当されていました。

私が対談という恐れ多いことになったのは、小説の出版からで、今から16年前の古い話ですが、出来るだけ原文のまま下記させていただきます。

しかし、私は標準語でお話しいたしましたが、関西弁で表記されていますので誤解をされませんように。

「皆で送る」気持ちを(見出し)
<ひとりの青年が、ひょんなことから葬儀社に就職し、商売修行のうちに、社長の葬儀経営哲学に傾倒、人生の裏表を学ぶ、という愉快な教養小説「お葬式はハプニングにのって 葬儀屋日記」を書いた。

4年前には葬儀社の社長があの世を見学して、エンマ大王と議論するという奇想天外のSF「葬儀屋・七万歩才あの世の旅」も刊行。大阪・生野で、葬儀社3代目。大阪高級葬儀社長。小説には、専門家ならではの葬儀の裏話が、ふんだん>

「まあ、ちょっと書けない話もいっぱいございます」 <病院と葬儀社が密着していることは、経験者はみな心当たりがあるが、裏でリベートがやりとりされているとは>

「病院の事務長、婦長、看護婦さんそれぞれが別の葬儀社と契約していて、一人のホトケさんに3社がきた、というのもありました」

<意外にウルサイのが、町内会長の存在。ここでもまた、リベートの話>

「誰に断って葬式してるねん、このへんではワシの許可なかったら葬式なんかでけへんで、とムチャクチャなこと言う人もありますね」

<とかく、まわりが口を出しては、コトをややこしくするのが、葬式>

「第三者まかせのお葬式が、都市では増えてきています。隣近所から業界のトラブル、みんなからんできてスッタモンダです。私達は逆らわずにやっていますが、本当に亡くなった方が主演者なのに、と思います。みんなが、送ってあげる、という気持ちにならんと」

<だから生前に自分で演出を考えておく人も>

「生前に録音しておいた、ご本人のあいさつテープを流すというのもあります。本日はご会葬下さいまして、ありがとうございました・・・と。考えてみたら、これが当たり前かも知れませんネ」

<無宗教の葬儀もふえた>

「大 学教授やお医者さん、だいたいインテリ層に多いです。ゼロから出発して、式を企画構成するわけですから、私達もやりがいはあるんですが、人間はものすごく 弱いものでしてネ。いい葬式でよかったなあ、で遺骨が帰ってくる、そのあとで、いったいあの人はどこ行ったんやろ、と。無宗教では、ここのところのさびし さが、解決できないんです」

<セレモニーにはハプニングがつきもの>

「ハプニングをハプニングでないように、いかにキズをつけないで解決するかが、プロの腕です」

<これからの葬儀>

「結婚式で挙式と披露宴が分かれているように、葬儀と告別式を分ける方向になりそうです。私達はプロですから、100人おられたら100人泣かせるのは簡単ですが、泣かせるだけの演出ではいけません」
<名刺には、英文で、マスター・オブ・セレモニー(総合司会)とフューネラル・ディレクター(葬儀演出)。ピアノもギターも、の39歳>


 いかがでしょうか、16年前の予測、現在に通じていないでしょうか。私は、この頃からホテルに於ける葬儀に着目をしていました。
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