2004-02-27

開花を願って   NO 714

カレンダーを見ると今日は「新撰組の日」、明日は「ビスケットの日」とあった。

 朝から数人のスタッフが飛び出して行く。過日の号外にあった「心のフェスタin四天王寺」が今日から3日間開催されるが、その設営準備の担当だった。

 今日や明日の葬儀の準備が重なりてんてこ舞いだが、何とか予定時間で完成に。

 事務所に入ると、今日の葬儀担当責任者から難しい注文が。故人の生年月日だけしか取材が出来ない状態で、4分間のナレーションを創作して欲しいと言う。

 その葬儀、昨夜のお通夜に行っており、浮かんだイメージで特別バージョンという構成をしたが、本番を聞いたスタッフによると「合格?」だったそうだし、火葬場の帰路の車中で「あれはよかった」とお寺様がお喜びくださった。

 葬儀が終わり、棺が開けられ「お別れ」の光景。そこに故人が可愛がっておられた犬を親戚の方が抱かれている姿があり、その寂しげな犬の様子に涙する。

 お子様のない方の葬儀の寂しさは一入。犬が子供のような存在だったようだが、最近、こんなケースが増えている。

 さて、東京での研修に3日間出張していた女性スタッフが帰阪した。彼女の持つ資格更新の研修だったが、50分講義が2日間に十数回も進められ、朝から夜までぎっしりのカリキュラムに「参りました」とお疲れモード。

  帰路の新幹線で面白いことがあったと言う。自由席乗車で並んでいるとおばさんに声を掛けられ、「あなた、新大阪まで? それだったらこれどうぞ」と指定席 券をいただいたそう。その席だが「B席」で3人掛けの中央席。「挟まれるのが大嫌い」と言うのがおばさんの事情で、おばさんは自由席に乗られたそう。

 それにしても白羽の矢が彼女というのが面白く、過日に書いた得するタイプの「ミス・ホスピタリティ」らしい出来事のような気がしている。

 そんな彼女が珍しく怒りの表情を見せた。それは「のぞみ」のパーサー達の行動。通路を何度も走っていたそうで、歩く時の靴の音にも無神経だと立腹していた。

 そんなことに抵抗感が生まれたのは、彼女が成長した証のように感じるが、過日の機内の客室乗務員ではないが、かっこいい服装だけが光っているのは情けない。

 そこで思い出したのが今日の葬儀の故人。華道と茶道に造詣深い純日本的な女性で、いつも召された和服姿が素晴らしかったそう。

 着物や制服もソフトと考える部分もあるが、真のソフトは身に着ける「人」ではないか?

 弊社スタッフの制服は、あまりかっこいいとは言えないが、中身である「人」がぼちぼち輝き始めた。

 桜の花のように早急な開花は無理だろうが、何れ「七里香」「九里香」と呼ばれる沈丁花や金木犀のような存在になって欲しいと願っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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