2004-01-30

東京からの帰路   NO 685

「のぞみ」が増発されて便利になった新幹線。今日は金曜日だったからかも知れないが、東京駅も新大阪もびっくりするほど人が多かった。

 列車内の携帯電話、相も変わらずマナーが悪い。東京駅を出発する3分前から始まった後席の若い人、発車しても終わらない。

 列車が品川駅に着き、発車しても続いている。会話が自然に聞こえてくるが、その内容たるや子供の世界。おまけにフットスタンドを何度も蹴っ飛ばしてくる。お陰で落ち着いて新聞も読んでおられない。

 席は10号車の後部で車掌室に隣接の場所。パーサーが何度も行き来するのに注意もしない。

 品川駅を過ぎ、5分ほどして堪忍袋の緒が切れた。

 席を立ち、後席のお兄さんを見詰めると、鼻髭の彼、一瞬固まったよう。

 「君、いい加減にしなさいよ」と言うのが関東系、こんな際には関西風がやわらかい。

 「兄ちゃん、ええ加減にしいや」

 彼は、すぐに電話切った。そして、後席で立って「すんません」を何度も繰り返し始めた。

 周りの席の人が苦笑しながらやりとりを眺めていたが、私に対する視線は好意的。<この兄ちゃん、いつまで謝罪を続けるの>と心配になり、かっこ悪いが「もう、ええがな」で沈静させた。

 「すんません」も関西弁、彼は京都で降車したが、外見紳士を振舞っている私、暴力団には見えなかったことと信じたい。

 さて、いつものように、京都を出たら車掌さんに発券をお願いする。新大阪から天王寺までの自由席特急券。「はるか」か「くろしお」「オーシャンアロー」を利用するのだが、閑散期なら310円で行ける。

 時刻表が頭に入っており、連絡の便利な時間帯の「のぞみ」を利用しているが、20分足らずで天王寺に着き、必ず座れるのが大きな魅力。

 最近、ビジネスマンがこのルートを利用することが増えたようだが、西九条に停車するようになったこともあり、特急券を買わずに乗る人が多いと車掌さんに聞いた。

 そんなところから新大阪を出ると、すぐに車掌さんが検札に来る。

発 券可能な携帯パソコンを片手に、まるで集金業務。新幹線からの乗り継ぎでなければ630円となるが、<来なかったら儲けもの>という人が大半のよう。車掌 さんの姿を見てデッキに行ってしまう人も少なくなく、不正乗車も疲れるだろうなと「拝察」するが、正しく乗れば「拝札」になるのにと思ってしまう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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