2002-08-19

列車のハプニング    NO 170

昨日、東京、福島へ行くことになり、9時50分発の「のぞみ54号」と上野発13時の「スーパーひたち27号」の切符を買い、新大阪駅に向かった。

 構内は帰省帰りのピーク、家族連れでごった返していたが、幸いチケット売り場は混雑もなくスムーズに流れていた。

新大阪駅始発の「のぞみ54号」が発車するのは23番線。発車の7分ぐらい前に乗車した。

 この50分発の「のぞみ」が発車する頃、いつも53分発の博多からの「のぞみ」が26番線に入線してくる。

 25番線に停車している列車の窓越しに26番線を見ると、53分発の「のぞみ」が到着した。<こんな筈はない>と思いながら時計を見ると9時51分。

 9時52分に車内放送があった。「ただいま、この列車は車両点検を行なっています。しばらくお待ちください」 どうやら発車が遅れそうだ。

 そんな時、24番線に10時発の「こだま」が入線してきた。
 私の乗っている「のぞみ」が発車しなければ、後続の53分発の「のぞみ」や「こだま」も発車出来ないので大変だろうと思っていると、26番線の「のぞみ」が先に発車した。   
時間は4分遅れの9時57分だった。

 2回目の車内放送があったのは9時59分。「お急ぎのところご迷惑をお掛けいたしております。この列車は、ただいま車両点検をいたしております」

  上野駅で待ち合わせをしている相手に連絡しなければならないし、「スーパーひたち」への乗継時間にも問題がある。車内の乗客達のいらいらが伝わってくる。 よりによってお盆のこんな時期に故障が発生するとは、それも最新型の700形なのに。そんな思いで私にも焦りの心情が募る。

 10時、隣の24番線の「こだま」が定刻で発車した。これは、いよいよ深刻になってきた。このまま運転を打ち切ることになったらどうなるのだろうか。様々に最悪のシナリオが過ぎってくる。

 次の車内放送があった。「業務連絡。**車掌、車掌室へ」

 東京から上野駅まで移動が大変。山手線、京浜東北線に急がなければ間に合わない。暑い構内で荷物を持ってと考えると腹が立つが、今は、何とか早く動き出して欲しい気持ちでいっぱいだ。

 10時8分、車内放送。「この列車は車両の点検を行なっています。ただいまのところ発車の見込みは立っていません」
 いよいよ深刻ではないか。後続列車への転換を考慮しなければと、座席の背もたれにある「ひととき」の時刻表を見る。25番戦には10時27分発の「のぞみ56号」が入線してきた。時計は10時13分。<何とかしてよ>

「お待たせいたしました。間もなく発車をいたします」 

 10時14分、「のぞみ54号」東京行きは、24分遅れで発車した。後は走行中のスピードアップを願い、1分でも稼いで欲しいところだが、1本の列車のトラブルで、先を走る「ひかり」や「こだま」との調整も大変な筈。運転指令所はさぞかし混乱されていることだろう。

  途中の走行でいつもよりスピードアップしている感じはあった。通過していく浜松、静岡、熱海などの通過時間を確認しながら、東京着の予測時間を計算してい たが、東京到着までに7分間を取り戻し、12時37分に東京駅に着き、すぐに上野に移動。「スーパーひたち」に発車3分前に乗り込んだ。
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