2002-04-07

一面記事、掲載当日の出来事

昨日、「取材時の勝手なお願い」にしたためさせていただいたが、「慈曲葬フェア」の毎日新聞さん夕刊の記事、掲載された当日に、ちょっとした出来事があったので報告いたします。
 当日の午前中、「今日の夕刊に記事掲載されます」とのお電話を、事務所にいた女性社員が頂戴した。

その日の午後、我々スタッフは、ホテルで次の日に行なわれる社葬の会場設営に追われ、時間との戦いもあり、記事掲載のことを思い出したのは午後4時頃のこと。誰かが「もう、新聞届いている時間では」と言ったことから気付くことになった。
 
ご存じのように、大きなホテルは、各社の新聞が大量に届けられる。早速、ホテルスタッフにお願いをして一部を持ってきていただいた。

最初は4コマ漫画が掲載されている社会面を見たが、広げた左右のページの何処にもそれらしき記事はない。次のページ、次のページと隅から隅まで目を通すが何処にも見当たらない。

そんな時、一人の社員が事務所に電話を入れ「本当に間違いないのか? 今日の夕刊に間違いないの?」と確認していた。

「間違いなく、今日の夕刊ですと言っていました」
「本当に? 何処にも掲載されていないじゃないか。日の聴き間違いじゃないのか?」と言いながら、毎日新聞であるのかという確認のために一面を見た時だった。

大きなカラー写真が目に飛び込んできた。私達が行なった慈曲葬の情景や、特別に制作され「シンデレラ」と命名されたガラス張りの柩の写真が載っており、「旅立ちも個性的に」「ホテルでお葬式」という大見出しの文字が掲載されていた。

それは、信じられるまで少しの時間を費やすほどの衝撃だった。これまで、各新聞社に数十回の記事掲載をいただいたが、まさか一面、それもカラー記事とは座り込んでしまうほどの驚きであった。
 
弊社のスタッフだけではなく、ホテルのスタッフ達でも大騒ぎ、これは偉いことだと、1時間ぐらい喫茶ラウンジで喜びを共にしたことを鮮明に覚えている。
 
そんな時、明日の社葬の施主となられる会社側の役員さん達がお着きになられたが、皆さんもすでにこの記事のことをご覧になっておられ、「あの記事が、まさか君達のことだとは思わなかったよ。いやあ、驚いた」と、ご満足そうにお言葉を掛けてくださいました。
 
やがて次の日、社葬の本番。多くの会葬者のご参列があられたが、記事のことをご存じ方が多く、数十人の方々がお声を掛けてくださった。

社 葬終了後、「慈曲葬か、初めて体験したが、新聞の一面に記載されるだけのことは感じた。これなら歓迎。きっと賛同される人が増えると思うよ。皆さんにも評 判がよかった」と、嬉しいお言葉を頂戴した施主側の皆様のご感想。それは、本当に嬉しく、スタッフ一同、お片付けの前に、ご遺影に心からなる感謝の合掌を いたしました。
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