2002-04-06

取材時の勝手なお願い

最近、新聞、雑誌、テレビの取材が多くなってきましたが、その大半が東京からの依頼であることに驚きながら、高齢社会の 到来と、変革が求められる葬儀に対する社会ニーズの変化が顕著であると分析し、過日に収録され、来週に放映されるフジテレビさんの番組の後、もっと増えて くることを覚悟しなければならないと考えています。
 
今日も東京の著名な雑誌社のライターさんから取材申し込みがありました。「葬儀を取 り上げているのですが、貴社を絶対に取り上げないと完成しないのです」とおっしゃられ、電話による取材を希望されましたが、丁重にお断りを申し上げること になり、東京の加盟メンバーを紹介いたしました。

 弊社への取材は、すべて来社のうえ面談取材という条件を設定しています。それは、誤解が発生しないようにとの予防線でもあり、過去にはNHKさんにも何度かご協力をいただきました。

一昨日の「一人淋しく、あたたかく」に記したように、全国で毎日、多くの方々のご葬儀が行われている中、「死」や「葬儀」を取り上げるには「正座」姿勢の取材で、興味本位な考え方での取材は、頑なに辞退させていただく信念で対応していることをご理解願っています。

 近々に、テレビの「絶対に想像もしていなかった格式高い番組」からの取材オファーを頂戴していますが、この姿勢だけは絶対条件として崩すつもりはありません。

これまでの多くの取材体験からしますと、葬儀の変革の実態に興味を抱かれておられても、どのような「かたち」の葬儀が行われているのかは、言葉や資料では伝わりません。  
すべてがこれまでにご体験された範囲にイメージを合わされ、ご自身の勝手な想像を膨らませたレベルにしかなく、弊社や私達の協会が行なっている実際とは、大きな隔たりが生じています。

そんなことを想定し、弊社では資料映像の制作を行い、取材時に客観的なご体感をいただくことにしていますが、全員が衝撃的なカルチャーショックに陥られています。

  ひとつの顕著な例として、2年前に開催の「慈曲葬」フェアに於けるシミュレーション葬儀には、多くのマスメディアの方々が参列者としてご体感をいただき、 テレビ、新聞各社のニュースとして報道されましたが、中でも毎日新聞さんには、夕刊の一面のカラー記事として掲載いただきました。
 
取り 上げてくださった女性記者の方は、「私達が願い望んでいる葬儀に対する思いが凝縮されている。これは単なるニュースとしては掲載したくない。改めて取材の うえ、じっくりと考え、本物の社会記事として取り組みたい」とのことから、長時間にわたるご取材をいただき、信じられない扱いの記事掲載になり、ここに、 この「独り言」のページで、改めて感謝と御礼を申し上げるところです。

 これまでの多くの取材から、学ばせていただいたことがあります。それは、取材される記者さんの「感性」の異なりによって、全く違った方向に伝えられることでした。

私 達の仕事も同じで、自分が感動する性格を持っていなければ、絶対に他人を感動させることは出来ないということ。これは、全国に点在するプロ達が集結する 「日本トータライフ協会」のメンバー全員の意見として共通し、同じ理念で結ばれ研鑽を始めた各社が、今、全国で感動サービスの実践を進めています。

  ・・・・・「慈曲葬」、ご体験されたことがあられますでしょうか?
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net