2013-09-29

懐かしい趣味  NO 3412


「幸 せ列車」のコラムではJRの「ジパング倶楽部」のことを書き、「会長のコラム」では遠い昔に体験したスパイ映画みたいな盗聴器事件のこと。ご興味があれば 「幸せ列車」は上部の<HOME>から。「会長のコラム」へはこの「独り言」のHPのトップページにあるリニューアルボタンからどうぞ。

 テレビ番組でダム湖での「ヘラブナ釣り」をやっていた。若かりし頃に凝っていた時期があった。「釣りは鮒に始まって鮒で終わる」という格言があり、気が短い人が向いていると言われているが、体験からすると気身近と気長の両方を兼ね備えている人が理想のようである。

 昔、生野本通の源ヶ橋から少し東へ入った所に釣り具店があり、鈞交会という組織がって入会しており、商店街の人達と月に一回の例会に参加していた。

 私はあまり釣り池は好まず、少なくとも自然な環境の場所が好きで、近くなら西名阪高速道路の香芝サービスエリアの下にある分川池によく行っていた。

 自宅から車で走ると30分足らずで行けたし、昼時に食事をするなら階段を上がってサービスエリアのレストランにも行けたし、池の小屋でカップラーメンを頼むことも可能だった。

 最も好きだったのはダム湖への釣行。所謂「野ベラ」を狙う目的で、大型が生息していると言われる「引原ダム」「湯原ダム」などにも行ったものである。

  近所のオジサン達とフェリーに乗って出掛けたのは愛媛県の肱川にある「鹿野川ダム」で、朝ドラの「おはなはん」の故郷の地である。確か「堀さん」だったと 記憶するが、湖畔の道路沿い釣り客用の宿があり、当時は映画俳優の「近衛十四郎さん」や「松方弘樹さん」がよく来られていた。

 宿に客が釣果を記録するノートが存在し、前日のページを確認すると「松方さん」が40センチ以上を何匹も釣られたとあったので期待で一睡も出来なかったが、残念ながら一匹も姿を見ることもなく寂しく帰阪したことが忘れられない思い出となっている。

 ダム湖は発電のために放流を始めたりするとヘラブナが一切食事をしないようになるとも言われ、そんな事情があったのかもしれないが、後年に近衛さんが趣味が高じて京都の亀岡に造られた釣り池にも行ったことがあるが、予想もしなかった深さだったことを憶えている。

「鹿野川ダム」へご一緒したお2人も亡くなられてしまったし、近衛さんももうおられないが、「ヘラブナ釣り」には奥深い世界があったことから興味を抱いたもので、皆さんのことを思い浮かべながら手を合わす。

 結びに誤解のないよう書いておくが、「ヘラブナ釣り」とは釣ったヘラブナをすぐに放つのがマナーで、釣針にも外れ易いように「返し」や「戻り」と呼ばれる切込みが一切なく、その分を竿の弾力が対応する仕掛けとなっている。
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