2018-01-28

深刻な冷え  NO 8103

病室から撮影した夜景昨日に知られる政治家だった「野中広務氏」のご逝去のニュースがあった。氏が政治の世界から離れられてしばらくした頃だった。阪神淡路大震災のモニュメントの完成式を手伝って片付けていた時、黒塗りの車から降りて来られたのが氏で、静かに黙祷を捧げられて行かれたお姿が印象に残っており、ご生前のご遺徳を偲び手を合わす。

さて、今日のBS番組で「泣き寝入り」という裁判の特集放送をしていた。殺害された被害者の遺族が懲役刑の判決を受けた加害者に対して賠償金という民事総称を起こしても、「賠償判決が下されても。出所したら支払いますという加害者側の約束文書もそのまま逃げてしまって支払いをしないケースが多く、遺影の前に座られて嘆かれている被害者遺族の姿がお気の毒だった。

判決が出ても支払う行動がなければそれこそ意味のない紙一枚ということになるが、追い打ちを掛けるような法律が「時効」で、逃げ回ったら「逃げ得」という不条理も存在するのである。

法律は弱者を守るべきものだが、そんな問題が秘められているのも事実で、こんなケースでは時効を迎えるまでにまたあらたな裁判を起こして継続をさせる必要があるのである。

こんな事件クラスの賠償裁判となれば証紙代が50万円になるし、弁護士費用も必要なので大変だが、犯罪を犯したら責務から逃げる姿勢は人間として最悪となるだろう。

この時効の問題は随分前から物議になっていたが、数年前に殺人事件に感じて撤廃されたことは一般的に周知されている。

さて、成人式の日の姿を消して隠れていた経営者が登場して謝罪会見をしていたが、被害者、従業員、取引先などの心情を考えると腹立たしい思いでいっぱいだろうと想像する。

一方で仮想通貨を取り扱う業者が380億円もの被害が出ているニュースがあった。数年前からネット社会で話題になって騒がしくなっていたが、投資にリスクは付き物と言う一般的なくくりでは考えるべきではないような気がする。

業者側が「円」に換算して賠償するような報道も流れていたが、この一連の出来事で昔に起きていた冠婚葬祭互助会の倒産事件を思い出した。

地方都市で次々に倒産してしまった小規模な互助会だが、全国的に解約されることを避けるためのように、大手の互助会組織が倒産した組織の会員を引き取ることで収束するようにしていたことだが、不良債権を背負っても自社の保身を考慮したと指摘されていたことを記憶している。

その後に法整備があって掛け金に供託金を設定するようになったが、入会した会員を入会していないように扱っておれば供託金は不要になるので心配する。

また、入会されてから利用しないケースも少なくなく、これを課税対象とするということになって話題を呼んだことも思い出す。

日経平均の株価や仮想通貨について厳しい指摘をしている友人がいる。彼はそれらが全て自己責任だという考えを持っており、株券が単なる紙切れになってしまうことも覚悟する必要があると言っていた。

今日の写真は入院していた時に病室から撮影した夜景を。
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