2004-01-24

花粉症の勉強も?  NO 679

今日は「法律扶助の日」だそうだが、いつの時代にも社会問題と法律はイタチゴッコのようで、ネット社会に関する法律制定にはスピードが追い着かないように 感じるし、報じられている様々な裁判の結果を見ていると、どうも被害者より加害者の人権の方が重視されているように思えてくる。

 さて、葬儀社の世界にもITの波が押し寄せている。供花の依頼や葬儀に関する相談事がメールに入ってくるし、社員全員がパソコンに対応出来なければならない時代となった。

 ご遺影の修正処理や思い出写真の編集など、技術と共に感性が求められることもあり、それぞれの個性を活かすキャスティングが重要となってきている。

 そんなところから、今日の写真は事務所に設置された大型プリンター。横幅90センチ、長さ20数メートルまで対応可能で、様々な種類の紙を使用することで鮮明なカラープリントが出てくる優れもの。10年前には想像出来なかった発展だ。

 これらは、学校の講堂で行われる式典などの大型看板の制作依頼が増え、最近では区役所や警察からの来社も多い。

 創作したものは、すべてデーターで残っている。定期的に開催される式典では年度や回数を変更するだけ。事務所でのお茶接待中に完成する。

 今日も80センチ幅で9メートルという看板制作の依頼があったが、文字のイメージや全体的なデザインにはバランス感覚が大切で、プリントするまでのパソコン内にすべてがあると言えるだろう。

 そんな作業を眺めていると、この数日の冷え込みが原因のようで腰痛が始まった。そこで帰宅してから銭湯へ。

 まずは電気風呂の前にと温目の湯船。今日はスズランの湯だそうで香りが爽やか。ふと、北海道を思い出す。

 葬儀に花は必需品。故人が好まれた花を使用するのも当たり前だが、花と香りは「思い出を形見に」という弊社のサービス理念に欠かせないもの。そんな花でハプニングがあったので紹介申し上げる。

 北海道をイメージということで、ホテルでの偲ぶ会に苦労してラベンダーを手配し、富良野の世界を創造した。

 夜中に完成して部屋に戻りシナリオを創作。次の日の朝、リハーサルで会場に入ったら大変。あまりにも香りが強く目が痛いぐらい。ホテルスタッフと換気に取り組みながら、ラベンダーの本数を減らすデザイン変更を行った。

  一方で、世の中には様々なアレルギーが存在する。ある社葬で「百合とカサブランカを使用しないように」というケースがあった。その事情を伺うと、弔辞の方 のお一人が「百合」アレルギー。故人が百合をお好きだったという皮肉な廻り合わせ。プロデューサーとは情報把握が何より重要。病気に関する勉強も必要に なってきたではないか。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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